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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2005年12月22日(木)
細かいネタの集合

全国の徳田さんごめんなさい

主な見所は
・扉を閉めてもかなり隙間があく
・本棚に背表紙しか入ってない
・絵が直接壁に描いてある
・ていうか「バ」ですらない
・ダルシムに毛が生えた

らしいです。




<日常の素描>
わたしがただ今手がけているのは、Aという化合物が98%、Bという不純物が2%混じった混合物を、一段階の処理をしてA’およびB'の混じった混合物に変えることです。欲しいのはA’だけで、B'は分離する方法が無いため仕方なく放置していますが、単に邪魔物です。ABはA’B'に変わる過程で分子量が変わり、その結果100%完璧に取れたとしても、全体の重量は大幅に減ることになります。(わかりにくいと思いますが、もみがらのついたままのお米と、白米を思い浮かべてください。精米処理が終わると殻が落ちた分重さが減りますが、お米を損したわけではありません) 専門用語になりますが、このとき「理論上とれる予定の量」のうち「実際どれだけ取れたか」を収率といい、○%で表します。

さて、混合物ABは秤ではかれる重さがそのままAの重さではないため、はかった重さにAの含有量をかけて最初の重さを出していました。欲しいのは結局Aだけですから、Bの量にまでいちいち言及しているとややこしくなります。『最初の混合物にAがこれだけ入ってました。最後の混合物にはA’がこれだけ入ってました。よって収率○%』とやったほうが分かりやすいです。

で、Aの重さを計算し、その重さからA’の予定量を計算し、実際取れたものから収率を計算し、これが97%とたいへん良い値だったので、上司に報告に行きました。


「(実験の経過報告)……で、A'の収率は97%です」
上司:「ああなるほど。つまり、B'のぶんも足せば、本当の収率は99%くらいになるんだね?」


……。
………。

おい、おっさん。

その場で一生懸命説明したのですが、上司は完全に「分かっていない部下を説得する理解ある上司」のモードに入っていて、さっぱり話を聞いてもらえませんでした。結局24時間くらいで自動的に気づいたみたいですが、そうならなかったら今も話は通ってないと思われます。……えーと皆さん、この計算、どこがおかしいかお分かりですよね……。一体どこから説明すればよかったんだと思いますか……?








拍手レス
うまむーさん>
あらしのよるにでほも萌えするのは、腐りきったフィルターがいります。ちょっと人として大切なものを捨てる覚悟もいります。淑女シリーズにエールありがとうございました! 何かもう、日本がすっかり遠くなりましたが、行けるところまで行こうと思います。よろしくお願いします。