せめて日が落ちてから更新するつもりだったんですが、うっかり送信してしまったので諦めて一日放っておくことにしました。空の澄んだ中秋の名月です。こんばんわ。
通信に依存するようになって、親しい人と別々に暮らしているのが当たり前の世の中になりましたが、当たり前のようにそうすると人と人の関係はうまく行かなくなります。会って話しさえすれば一秒で解決することが、泥の海の中を歩いているように通じなかったり、機械の向こう側にいる相手の気持ちが人形のように分からない、なんていうのは誰でも一回は経験していることではないでしょうか。
「離れていても、心はいつも一つ」と言いたいところですが、実際共通するものが何もない状態でそれを貫くのは、とても難しいことです。
以前、とてもレスポンスを面倒がる人に「今夜は良い月ですよ」とメールを送ったら、こればかりは素晴らしい速さで返事がかえってきたことがあります。昨日の話の続きじゃありませんが、場所も時間さえも超えて、別々の人間にとって共通のものであり得るからこそ、月は不変の芸術のテーマともなるのでしょうか。
銀月にむら雲の通り過ぎる、たいへん良い十五夜になりました。 皆さんは、どなたに伝えておきたいですか。
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