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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2004年10月08日(金)
ネタのためだけに買ってきた(*途中から聖魔の光石ネタバレ〜五章)

ゲイジツの秋です。秋通り越して冬入ってんだろ、という話もありますが、十月いっぱいは秋気分に浸らせていただきます。当サイトでゲイジツと言えば文のことですので、本日は素敵文を紹介して記事としてのランクアップをはかろうと思います。


というわけで読書日記。

「ボーイズラブ小説の書き方」

以前ネットで見かけて以来、恐ろしく気になっていました。言わばネタ(っちゅうかこの日記一日分)のために払った1200円です。高すぎます。しかし、そういう理由での購入が結構な割合を占めるんではないかと思われます。


一読してですが、これは小説の書き方というより、ひとつの産業に従事するための手引書だな、というのが感想でした。とにかく繰り返して断言されていますが、この本において最重要とされているのは『萌えを伝えること』です。パロを送ってくるな、とか余計な説明は極力省略すべし、とかのごく当たり前な注意書きと笑いをとるための企画を省くと、主張はほぼこの一点に集約されます。ボーイズラブのメインテーマを萌えであると規定し、作者の萌えをよりよい形で読者に伝えるにはどうするか、を目的として書き方論が展開されています。確かに、コピーに偽りありません。

そのままの流れで「ボーイズラブで直木賞をとってやる、くらいの気合で書いてください」となっています。無茶言うな。直木賞の審査委員は、その小説に萌えたという理由で票はくれないと思います。

元々この本には、かなり大事なことが抜けています。『萌えさせるために』となっていますが、萌えとはそもそも何であるか、についての定義はありません。
「萌えは萌えでしょ!?」と思われる方もあるかと思います。が、こういう感覚的な捉え方をされているものほど、一旦見失うと再度発見するのは難しいです。ことに、何度も考えすぎて袋小路にはまりやすい立場であればなおのことではないでしょうか。

『萌える』というのはどういう状態であるのか。ただの好きというのとは、どこが違うのか。「感動した」では適当でなくて、「萌える」と表現しなければならない理由はなんなのか。下に、ある言葉の辞書上の定義を記載します。私は「萌える」の定義として使用可能なのではないか、と感じましたが、いかがでしょうか?

「身体・衣類・所持品などの事物に対し、異常に執着・愛好する態度。」

事物の中に「設定」や「状況」を加えれば、ほぼ完璧でしょう。これは、『フェティシズム』の定義です。
フェティシズムの特徴は、そのものに対するトータルの評価ではなく、部分品に対して愛着が喚起される点であるそうです。観客の『萌え』がターゲットとしているものは、キャラクター、シチュエーション、アイテム等のパーツであって、小説そのものではありません。書き手もまたそれに対応しているとすると、全体としての品質を高める方向に行かないのは、当然ではないかと思います。

「萌え」のターゲットを順に配置することで観客の執着を喚起するという、現在のライトノベルの手法は、ビジネスのモデルとしては非常に洗練されていますが、惜しいかな厚みに欠けます。注意を引きつける時間のスパンが短いため、商品をほとんど使い捨て状態で消費する必要があるようです。長期にわたる経営を考えた場合、プラスワンが求められる時期に来ているのではないでしょうか。


というわけで、『虫と鳥と骨』だからこんなんややこしい話になっていますが、この本自体は小難しい理屈とは無縁です。お勧めは男根と肛門を何と表現するか特集です。





以下、聖魔の光石。本日はユニットのメモ。
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フランツ:まあまあ。

ロス:ピチューみたいなもんだから、育てれば育つんだろうが、斧っていうのがどうにもこうにも。

ゼト:細い道を詰まらせるための栓として使用。

エイリーク:どうもこうもない、育てるしかない。

おっさん杖:杖にこだわりはない。でもシスターの方が派手かな。

ヴァネッサ:見捨てたい。声を大にして言うが、見捨てたい。でもこの先Dナイトが入るのがいつか、なあ。

親父:経験値を無駄にしないでください! 息子さんには悪いですが、速攻二軍落ち。

コーマ:どうしても漂う三下感。戦闘ビジュアルも二番煎じだし。でもそれなりに使えるんだよね。や、ちょちょいと削って下の子に回すのに……。今回、細かいものがたくさん盗めるし、なし崩しにレギュラー化。

ネイミー:弓がいない。弓が一人しかいないんだよ、お姉ちゃん(誰だ)。弱いのは承知、アーチャーを育てたこともないし。でも先にDナイトが待ってるっぽいところに、弓を引っ込めるのはどうにもこうにも不安すぎる。

ライトニング(あだ名):高い。彼は対闇として存在しているんですが、確かに当たりやすいけど当たったからってさして威力が大きいわけでなし、軽い攻撃ををパカスカ当ててどんどん魔導書を消費してくれると、正直だいぶ印象がよくない。

ヨシュア:エムブレムの剣士は、スターになるために生まれてくるのです。傭兵系よりもソードマスター系がモアベターです。しかもこの容姿で、名前が「ヨシュア」です。キャリア官僚みたいなものです。どうでもいいですが、こんなバカ話をしていたら今まで付き合ったソードマスター系がアイドルのグラビア写真ばりのポーズをとっている絵がぽこぽこ浮かんできて困りました。アイラとラクチェはWセミヌード。シャナンはたばこ吸ってる横顔。ナバールはジーンズ+綿シャツでフローリングの上のクッションに逆さアングルで仰向けです。ロイドは背面オールヌード。一人だけモデル違いなのがご愛嬌です。

女魔法使い(マトーヤとかいう名前だったような気が):立ち位置といいユニット種といい、伸びるんだろうな、多分。この手の子は。実際伸びているという噂も聞くし、普通に使いやすいんですが……えー……ぶっちゃけ戦闘ビジュアルが。

それは。
その姿は。
そのモーションは。
ニノの。

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。(やり場のない怒りに震えている)
まあ……でも……しょうがないです。ライトニング高いんで。光はあれば便利だけど無かったからって決定的に困るわけじゃなし、女の理魔法使いはやたら強いのが定石だからな。

誰だっけ。誰か忘れてる……と思ったんですが、ギリアム:二軍。

↑はゲームを見ないでつけたメモです。マトーヤって誰だ。