【感想】04/10/24 ジーザス・クライスト=スーパースター(仙台)
ジーザス・クライスト…柳瀬大輔 イスカリオテのユダ…芝 清道
マグダラのマリア…李 朱蓮 カヤパ(大司教)…高井 治 アンナス(カヤパの義父)…長 裕二
司祭1…田辺 容 司祭2…増田守人 司祭3…小林克人
シモン(使徒)…ジョン ユホン ペテロ(使徒)…賀山祐介
ピラト(ローマの総督)…喜納兼徳 ヘロデ王…半場俊一郎
男性アンサンブル
香川大輔 ユ チャンミン 木内宣輝 吉末高久 赤瀬賢二 佐藤圭一
イ ギドン 古野 健 田中彰孝 富山篤史 佐藤靖朗 夏目永一
女性アンサンブル
礒津ひろみ かわづ 恵 藤田晶子 ミンジュ チェ ウンシリ 織笠里佳子
大前さおり 李 周映 ソン インミ 松尾千歳 チェ ミョンジン 向井志保(敬称略)母と姉と一緒に宮城県民会館に行って参りました。例のもろもろの事情でS席取り損ねてしまったのですが、5列目のA席で、ああ猫のときはセットに隠れてた席だーと妙に感慨深かったです。目の前が音響ですが思いのほか観やすかったです。
さて、前回観たのがエルサ・ジャポとも8月でこの仙台公演で4回目だったのですが、今回がこれまでで一番感動したです。流れと曲を覚えてから落ち付いて観ると感情移入も大きいみたい。いや「落ち着いて」は嘘かも…どちらかというとかなり緊張して身構えて「いくぞーみるぞーくるぞー」みたいな感じでしたが(笑)。感想の方向性もちょっと変わってきてます。
ところでいますごく曲聴きたくて、公式とかアマゾンで視聴してるのですが、視聴なだけあって良いところで終わるのであれは生殺しですね…!(笑)
キャスト別に感想を。ほんとにただの感想ですいません。
◆ジーザス・クライスト
いやもうすばらしすぎます…。とにかくほんとに声が好き。歌も台詞も、というかその境目を感じさせないのがまたすごいと思うのです。耳で聴いているだけで感情と言葉がどんどん伝わってくる。「ここは私の祈りの場だー!」と「悩める者は、自分で治せ!」のところの悲鳴じみたファルセットとか、鞭打たれたの後の「あなたの力も知れたもの」の低く絞り出すような声とか「構うなこのひとに私のこのひとに」とかで迫力に背筋がびりびりする一方で、「眠ろう安らかに」「ペテロ、ヨハネ、ヤコブ」などはとても澄んだ囁くような声でこのひとはなんてきよらかなんだ!とやるせない気分になったりして、お芝居だということをすとんと忘れてしまいます。表情も、デフォルトでかすかに笑んでいるように見えて(アルカイックスマイル? もともと口角が上がって見えるお顔立ちのようですが)そこに色々な感情が乗っかってくるので目を離したくないのです。(でも構成人数が多いのであちこち見たくて目が全く足りないのですが。オーヴァチュアはついユダを観てしまうのですがジーザスも見たいし群衆も見たいしでもう!もう!笑)
◆イスカリオテのユダ
南十字星の保科とまではいきませんが、短く刈り込んだ癖毛で、かなりすっきりした頭のユダでした。あごひげもなかった…(口髭はありました。本物かな? 16日のタガーには生えてなかったですが←生えてたら怖いです)。大工よどうしてくれようー♪じゃないけどむしろユダを棟梁とか呼びたい感じです(笑)。そしてやはりスタイルが良い…!すらりとしたひと、になっておられました。痩せたというよりタテに伸びた!?という感じです(んなわけない)。うおー芝さんかっこいいー!!
前回ちょっと辛そうだった声もクリアに響いていました。高音は少し掠れるのですが(でもユダ的には喉から血が出そうな感じもいいなあと思うので個人的にはむしろ推奨)第一声とか、不思議な出来事とかの話し声に近いあたりの声がえらいツボでした。
しかしエルサレムユダってつくづくカーテンコールこそ本領発揮のように思える。自分はある意味で、ジーザスってカテコが観たくて行ってるのかなあと思いました。もちろん本編があってこそなのですが、あの自信満々な笑顔で踊るユダを観てるとただひたすら爽快なんですよね。不思議だ。
◆マグダラのマリア
小柄なマリアです。蹲っちゃうとほんとにちんまりしてて、けれども水を手に取ってジーザスに近付く所作には色気がありました。訛りがちょっと気になっちゃったかなー。サ行とかタ行って発音が難しいのか、「どうぞ」「みず」「くすり」「だらく」あたりで、あ、惜しい、惜しい、と思いながら聴いてしまいました。ううん、声が良いだけに勿体無いです。
でも「やりなおすことはできないのですか」はほんと綺麗でした。
神殿の「みてください目が見えませんー」のところでジーザスが群集に揉まれている時から既にマリアはジーザスの後ろにくっついて小さくなって待機してるんですね。ちょっと怖そうです。
◆カヤパ
かやぱさまー(←あの旋律)。輝かんばかりの美声です。「いやまてー!」とか「ばかーなー!」とかの声を荒げる感じのとこが好きです。あの声で怒鳴られたら硬直しそうです。いやーもっとしかってー(やかましい)あの場面だけは司祭に混じりたい…。「うるさいーぞー」の低音はどこから出ているんだろうとびっくりします。
カテコでユダがソウルガールズと群集引き連れて踊るところ、一番後ろでちゃんとカヤパアンナス司祭達も踊ってるんですねー(笑)ほほえましいです。
◆アンナス
カヤパとしっかり年が離れて見えたアンナス。シルバー髭がとてもお似合いです。悪役っぽい!アンナス特有のあの高音が出なかったり外れたりしてしまっていたのが残念ですー…音域(?)が合わないんじゃないかなあ、という印象。
◆シモン
「狂信者シモン」は曲自体がほんっとに好きで、なんというか魂を揺さぶられる系統なのです。叫んでいるのは愛ー!ヤー!(落ち付け)細身で爽やかな感じで若い印象のシモンでした。ジョンシモンはジャポでも観ていますがメイクが違うと印象も違うなあ。磔のシーンの最後で下手にペテロといるのですが、ペテロがシモンを支えて出てくるんですねー(多分…見まちがいでなければ…)。蹲ってて切ないです。
◆ペテロ
全部賀山さんで観ているはずなのですが今回、あれ、と思うほど印象が鮮明になったペテロ。個人的に可愛い、という形容詞がいちばんしっくりくる感じ。というか初めてペテロがかわいいひとだということに気付きました…。マリアに「あなたのせいよ」と責められてるときとか、大きな芝居はないのですがしゅんとしたオーラが見えた気がします(笑)。よわいひとやおろかなひとが魅力的な舞台だなあ。
◆ピラト
村さんが抜けて司祭→アンナス→ピラトと一人ずつずれていったようなキャスティングでした。喜納アンナスの頓狂な感じが憎めない悪役っぽくて好きだったのですが、ピラトだと大分印象が違いますねー。村ピラトとも違う感じで、硬い政治家っぽいです。もしくはこわい教頭先生(笑)。鞭打ちの後、赤瀬鞭打ちさんをショルダーアタックでどかーんと吹っ飛ばしてました。
あ、ところで私ずっと喜納さんを嘉納さんだと思っていました…どこかで口に出してたらすみません…。きなけんとくさん、と読むのですね。
◆ヘロデ王
半場ヘロデはビジュアルが強烈なのでもうそこにいるだけで既に面白いのですが(無礼)、脚を組むのに長さが足りてない感じとか、椅子から立ち上がっても頭の高さがほとんど変わってないところとか、いいなあー!(笑)メイクは白塗りだと思っていたらムラサキがかってるんですね…。そんな外見に惑わされがちですが歌はすばらしいのでした。
◆アンサンブルさん
せまる群衆をうりゃあと蹴り飛ばす赤瀬鞭打ちさん。片足上げた体勢で待ち構えてました。素敵だ!!胸から腹にかけて筋肉の十字がびしっと刻まれておりました。
エルサレムのヘロデガールズはほんと可愛い…曲中ずっとニヤニヤしっぱなしでした。「私の家族養え」でみんなでジーザスに手を振ってアピール。え、家族だったの(笑)。
しかしあらためて思いましたがジーザスって群集を見る作品なのだなあ。かたまりの表情というのが怖くて面白いのです。
#jcs
2004年10月26日(火)