あなたにもしものことがあったとしても きっと「ふ〜〜ん」っておもうだけで それ以上の感情は湧かないんじゃないかな? そんな自分が、時々怖くなる。
あの時に見せたウソの涙を 今度は流す番になるかもしれない。 あの時に見せた石のような表情を 今度は見せる番なのかもしれない。
幸福も不幸も求めない。 これは僕が作ったと所有しない。 どんな感情も努めて殺して。 きっと僕はあなたよりも、冷血なんだろう。
毎日は忙しく、慌ただしくて 僕に残されている時間は、あまりにも少ない。 僕の歌を歌い、僕の生き方を示し、 何か誇れるものをひとつ、この世に残す事を考えるだけ。
その途上で、あなたが堕ちていっても その途上で、あなたが朽ち果てていっても 大きな湖に落とした小さな石ころが描く 水面の波紋のようなものだろう・・・。
きっと僕は冷血なんだろうと思う。 やさしさなんて糞くらえだ。 そんな鬼のような気持ちを持っても 今は赦されるよね?
○ 少年よ / 布施 明
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