SAY-TEN DAIRY 〜晴天日記〜

2004年12月10日(金) 若死にするのは善人だけ

“恩人”とも言うべき人がなくなった。

突然の事だった。
電話で訃報を聞かされたとき、我が耳を疑った。
「・・・それ、なんかの間違いだろ?」
何度も訊き返した。
答えは変わらなかった。

まだ40台半ば・・・残された家族には幼い子供がいるはずだ・・・。
真面目の固まりのような人。
他人の為に動ける人。
仕事と人生に誠実だった人。
僕はそんな風にはなれない・・・そんな人だった。

仕事から帰って、風呂に入って、身体の緊張が解かれたあとに
ボロボロと・・・声をタオルで殺して泣いた・・・。
思い出されるのはあの人の笑顔、言葉、やさしさ・・・。
さらに涙がこぼれるだけだった。

誤解を招く表現かも知れないが、
死んで欲しい人間は、この世にはいくらでもいる。
いくらでもいるのだ。

何もあなたでなくでもいいはずだ。

明日が御通夜・・・SAYTENのファーストライブに重なった。
見送ることが出来ないなんて・・・。

こんな気持ちでライブに立つなんて・・・。



○ NO GOODBYE / SAYTEN


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