一言ですべてを表せる言葉というのは確実に存在しているようです。 お昼休みのこと。
最近の私の携帯、待受がお手製。 ダ・ヴィンチのインタビューにあった阿部ちゃまのお写真を携帯カメラで撮影したものなのです。 きっとWEBダ・ヴィンチにも似たような画像があるのだろうけど、そこは何かのこだわり、写真だ。写真なのだ。
市役所のお兄ちゃん達との飲み会でその待受を見られたときのこと。 「誰これ?」 「阿部和重って、作家ですよーぉ」 「作家?知らないなぁ」 「こないだ芥川賞取ったんですよぉ」 「へぇー。渋いね、待受」
ちなみに同い年以上のお兄ちゃん達の前では基本的はブリ(スピアーズではなくブリッ子)入るかの如く語尾に「ぉ」をつけます。 媚びを売るというより、甘えん坊なのです。
若いお兄ちゃん達の前で「芥川賞取ったんですよぉ」は会話としては続かないものだということが勉強になりました。 そしてこの「芥川賞」が自分の中の話の種としての選択肢に入っていないことに対して、まだまだ若いゾ私は、とほくそ笑んでみたりする。
そして今日のお昼。またひょんなことから、待受を見られる。 「誰これ?」 「阿部和重って、作家ですよー」 「作家?」 「こないだ芥川賞取った」 「あー。こんな顔してるんだー。最近の作家ってのは顔もいいんだねぇ」 しばし、私の携帯がネタになる。
芥川賞って、ある一定の世代を抜けると、かなり生活の中に入っているのだと知りました。 そりゃ、知事さんも思い入れ、激しくなるねぇ。
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