Baby blue eyes
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2004年06月29日(火)
久しぶりに好きになった人。
約2年前のこと。 あたしは生まれ育った大阪から三重に引越してきた。 環境がガラリと変わり、友達もいなくて落ち込んで。 仕事もせずただぼーっと毎日を過ごしてた。 それまで小さいころからずっとすごく太ってたあたしだけど、この引越しで20キロ痩せた。(それでもまだ太ってるのが悲しいところ)
そんなあたしを見かねて、親が「うちの会社手伝わへん?人足らんらしいし」と 無理矢理あたしを会社に連れて行った。
そこで出会ったのが、みちくん。 同年代の子が少なくて、いてもどうもあたしとは合わない子ばっかで。 ただでさえ人見知りの激しいあたし。 みちくんも第一印象は「無口で怖い人」だったから友達になるなんて期待も持てなかった。
だけど、ある日2人になった時に、みちくんからしゃべりかけてきた。
「大阪にいたんやって?」
「うん。なんで?」
「あんま大阪弁出やんよね」
「そうかなぁ?でも、大阪弁嫌いな人いるやん?」
「そう?僕は好きやで。大阪弁もっとしゃべって!」
「は?そう言われると喋れへんけど・・・ってか、三重もなんか関西弁やん」
「三重はあかんよ。やっぱ大阪弁がいい」
「そうなん?」
その日をきっかけに、みちくんとあたしは仲良くなっていった。
みちくんとはすごく話が合った。 時間を経つのも忘れて3時間くらいしゃべってて、親に怒られることも度々あった。 一緒にいるとほんとに楽しくて。 気が付けばあたしはみちくんを好きになっていた。 誰かを好きになるなんて、中学以来だった。
今まで片想いしかしたことのなかったあたし。 だけど、この恋はうまくいく、なんか妙な自信があった。
みちくんへの想いがどんどん大きくなってたある日のこと。 仕事が終わったみちくんがあたしのところへいつものようにやってきた。
「お疲れ〜」
「おっつー。あのさ、今日さ、僕誕生日なんよ。」
「え?ほんまに?おめでと〜!」
「やっとハタチやで。堂々とタバコ吸えるわ」
「今までも堂々と吸ってたやん?(笑)」
「確かに。」
「じゃあ、誕生日プレゼントあげなあかんね〜」
「マジで?やった!」
嬉しそうなみちくん。
それまでにあと2キロ痩せようとも決めた。
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