こうみえても、少しだけ踊っていたことがある。 大阪にいたころ、大野智様が京都でみてもらっていたダンスの先生と、 偶然仕事で知り合えたからだ。 三十路すぎの、ど素人の私が、セミプロやらOSKOBやらにまじって (もちろんふつーの、趣味の人もたくさんいたが) 地団駄ふんで(間違っても踊ってるとはいえない)いても、 仕事で月に一度くらいしか現れなくても、 嫌な顔ひとつせずレッスンをつけてくれた。 横浜に引っ越してから、一度だけ偶然大阪で会ったときも、 偶然を喜んでくれ、引っ越して好きな仕事をしていることを告げると 嬉しそうな顔をしてくれた、そんな先生だった。 大阪に今でも住んでいたら、とっとと子供を産んで 親子ともどもレッスンつけてもらいたかったな。
ミーハーな気持ちが全くなかった訳ではないが、 純粋に智のように踊れるようになりたいと思ってダンスを始めたのは間違いない。 だから、今でももちろん踊りたいのだけれど、 こんな仕事をしていては週に一度きまった曜日にレッスンを受けにいくなんざ もちろん無理な訳で。 でもやっぱ、チャンスがあれば踊りたい訳で。
紹介してもらったダンスカンパニーの主宰の方は、とてもいい感じに独特の雰囲気の方で。 やっぱり稽古には問題外に行けなくて、本番にようやく会えたわけなのだけれど、 この出会いはとっても大事にしたいな、と思うわけです。
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