表と裏
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2004年08月05日(木)    会える。

結局眠れないまま夜が明けた。

そして私は、シャワーを浴び、

なれない化粧をして、出かけた。

彼と私の共通点のある街へと向かう特急電車にのりこんだ。

約2時間。

長いような・・・でも後2時間すれば彼に会える。

今まで会えなくて寂しい思いをした3週間にくらべれば、なんて事はない。

電車の中からメールをおくる。


「今電車に乗ったよ。もう、Iはついてるかな?」
「バス降りた所だよ」

「今、ここ通過中・・・」
「じゃ、もうすぐだね」

「もうすぐ、下車します。まっててね」
「了解!」

そして、その駅におりたった。

10年前に学校を卒業してから、約3年働いていた会社はこの街にあるのだ。

1年間は本社勤務で、この駅に毎日のように降りていた。

なれたように、待ち合わせのスタバに向かう。

でも10年前はスタバなんてなかったんだけど(笑)


地下街を歩いて、向かう。

しかし、地下街も少し変わっていた。

少し迷いながら、何とかたどりついた。

テラス席を見回したが、それらしき人も見当たらない。

カウンターでカフェモカとサンドウィッチを頼む。

後ろは振り向かずに、ただ、前を見ていた。


注文がそろい、トレイをもった。

ここに彼はいる。

一歩ずつ歩き出した。彼をさがして。

そして、テラスの席に出ようとしたとき・・・。







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