ねろとおーちゃんの日常...ねろ

 

 

おーちゃんのちゃん。 - 2004年09月04日(土)

最近、おーちゃんは自分を指すときの言い方に気をつけている。
今までは自分でも「おーちゃんね、」とか「おーちゃんがやる!」などと、
自分を”ちゃん”づけで呼んでいたのだが、それを止めようとしているのだ。

きっかけは先週の木曜日。
英語最終日の帰りに、クラスメイトの男の子に
(彼は英語で年少のときからの付き合い、および今年は幼稚園でも同じクラス)
「おーちゃんってさ、どうして自分のことを『おーちゃん』って言うの?」
といわれたことだ。
そのとき私も一緒にいたので、おーちゃんが口を開く前にとっさに
「それはたぶん、パパとママが『おーちゃん』って呼んでるからだと思うわ〜。」
と答えてしまった。
おーちゃんは何も言わなかった。
それを受けて彼は、
「えすだって、パパとママに『えすくん』って呼ばれるけど、
自分の名前に”くん”なんてつけないよ。」
と言った。

うん、そうだ。そうなのだ。
おーちゃんの周りで、自分の名前に”ちゃん”や”くん”をつけている子は少ない。
男の子なんかは、”くん”をつけないどころかもう『おれ』だし。
なんといってももう年長さんなのだ。
自分を「おーちゃん」と呼んでいるあたり、どうも甘えたれな感じがしていたのだ。
でもきっと、自分で違和感を覚えるときがくるだろうし、
無理に直す必要はないかなと黙認していた。

実は、彼には数ヶ月前年中時代に同じことを言われたことがあった。
その時おーちゃんは「だって、おーちゃんなんだもんっ。」
と、当然といえば当然だが、答えにはなってないだろう
という返答をしていた。
たぶん自分に”ちゃん”付けすることをおかしいとは思っていなかったのだろう。

今回は、私が黙っていたらおーちゃんはどう答えていただろう。
いまさらながら余計なことをしてしまったと後悔している。
きっと数ヶ月前とは違って、
ちょっぴり恥ずかしいことだって思ったに違いない。

彼とバイバイして家に帰るまでの間、その話題には触れなかったのだが、
玄関に入る直前に
「・・・おーちゃん、これから自分のこと『おー』って呼ぶ。」
とぽつりと言った。
「そっか。わかったよ。」と頭をなでた。
もっといいセリフを返してあげればよかったのだが、それしか言えなかった。
「がんばれ!」っていうのも違うし、「えらいぞ!」って言うのもなんだし。
ああ、自分のボキャブラリーのなさを痛感。

それから気をつけているという次第だ。
たまに「おーちゃ・・おーね。今日ね・・・」と癖が出て言い直すこともあるが、
一週間で大体直ってきた。
自分で直そうという意思を持つと、早いのね。
なんだか急にお姉さんになった感じだ。

そんなおーちゃんの寝顔を見て、夫は
「いやさ、いつまで自分のことを『おーちゃん』って呼んでるのかな、って
ちょっと心配になってたんだけどさー・・。
いざ自分を『おー』って呼んでる姿を見ると・・なんか、さびしい。」
と、本当にさびしそうにつぶやいた。

きっとあと少ししたら自分を名前で呼ぶことすら恥ずかしくなり、
『あたし』なんていいだすんだ。
私は、今はまださびしい気持ちはないが、
さすがにおーちゃんの『あたし』を聞いたら、さびしくなるだろうなぁ。

でも、子供は日々成長するのだ。
たとえ甘えたれなうちの娘でも。


...




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