凍てつく冬の朝留まり水にはった薄氷申し訳そうに昇ってきた陽の光が痛いが如く音もなく蜘蛛の巣のような軋み模様を描くそこに存在していたいのにそこに存在することも許されず跡形もなく消える運命輝くことも記憶に残ることも許されることもなくそれは鋭い刃を突き刺された心の軋みの水鏡