ゼロノオト

2005年03月15日(火) 素直

旅行の写真の現像があがってきた。

出発直前まで持っていくかどうか悩んだ末に、約一年ぶりに持ち出した一眼レフ。

長らくこいつを封印していたのは、いつだかここにも書いたが、

こいつで撮った写真がまったくつまらぬぁい!と感じたからだ。それももう数ヶ月前の話。


もうデジタルだの銀塩だの比較だのなんだのはどうでもいいんだけど、

自分のなかでは予想として、デジタルで撮ったものは「動」、

一眼で撮ったものは「静」というような大まかな分類が自然とできそうだと思っていた。

以前の「つまらぬぁい写真」に「動」が感じられなかった、、その逆も然り、、

というような結果に対する解釈が、自分なりのこの予想の根拠を生んだんじゃないかと思う。

さて、できあがった今回の写真はというと意外にも、

先にパソコンに取り込んだデジカメの写真と大差なかった。

と、感じただけかもしれないが、とにかく、おえっとなるような違和感はなかった。


そもそも今回一眼レフを持っていくことにしたのも、実はこうなるんじゃないか、

違和感をなくすことが今ならできるんじゃないか、という思いが密かに潜んでいて、

その思いがそうさせたのかもしれない。


極々最近は素直にいこう、というのがちょっとしたテーマ、ってほどのもんじゃないけど、

心の片隅くらいにはいつも浮かんでいるキーワードだ。

大学に入りたてのころの写真を見ると、まぁー必ず皆一度は撮っちゃう夕焼けだの電柱だの

イメージ先行型写真のオンパレードなわけだけど、それはそれである意味素直である。

それはそれは恥ずかしいくらいに素直である。

ところがやはりそれを続けていくことに耐えられなくなってくる。飽きてくる。

すると、無理やりカタチだけ変えてカッコつけようとするもんだから、それはそれは素直じゃなくなってくる。

はっきり言ってその知ったかぶりのカッコつけをやっていたと今自覚しているのが3年の夏くらいまでだ。

そのカッコつけの期間中もそれなりにいろいろ考えたりするんだけれども、どうもよくわからないまま、

けれども素直なのがカッコ悪いみたいな、音楽で言うとjpopを馬鹿にしてノイズだの一般受けしないものに走るような、

そんなひねくれた反抗期みたいな感じで、斜に構えたへそ曲がりな写真が量産されたわけである。

文字通り写真は斜めってたし。笑

まぁ今も斜めってるんだけど、水平に構えることの不自然さを認識してるのとしてないのとでは質が違うからいーのだ。

と今を正当化するのは進むための本能なのかもしれないなあ。なんて。


で、今回現像された写真である。

違和感を感じないのは、まだ客観的になっていないからかもしれないけれど、

破り捨てたくなるようなものが出来上がってこなくて今のところほっとしている。

でも半年ちょっとまえの反抗期の自分は好きじゃなさそうな写真だとは思う。

それは狙って撮っているから。

わざと露出オーバー気味にしてハイキーにするとか、ある程度は予想できてくるから、狙えるのだ。

だからといって本気で物語性のある写真とかを狙っているんじゃなくて、

狙いを超えたところで偶然がもたらすものに期待をして、それを素直に狙うのだ。

うーん、わかりにくいだろーなぁ。

っていうかこれは前からやってたような気もしてきた。あれ、どーだったっけ。

まぁとりあえず言えることは、技術的にはもうちょっと上達せねばなぁということだ。

フイルム2本だめにしちゃったよ。

写真がどーのとか以前の話だなー


「ひさびさにこいつとデートしてみたら誤解が解けたのでまたよりを戻すか、

でもやっぱ毎日べったりは重いから無理だわー、金もかかるし、、」ってところかしら。


すごい誤解されそうな文だわこれ。笑




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