| 2005年01月28日(金) 小説におけるラストシーン |
納得のいくラストシーンにはめったに出会えない。
やっぱ、難しいんだと思う。
ものごとが紆余曲折を経て、無事解決すりゃいいってもんでもない。(推理小説では解決しないと困るけど。)
だからといって、あれもこれも途中で投げ出されたまま、残りページがわずかになったときのあの、
8月31日のような諦念や絶望感を味わあせながら幕を閉じてもらいたいわけでもない。
じゃあ何を求めてるの?って聞かれて答えられるくらいなら小説家になってるだろうけど、
漠然と思うのは、きっとバランスなんだろうなということ。
いかに完全な不完全さを作り上げるか。
短絡的に答えを得るでもなく、ものごとを収束させる意思を失うでもなく。
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