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2008年11月08日(土)
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「論も愉し。」 -訃報を知って- |
大好きな俳優、 注目していたクリエイター が亡くなった年として、今年は 記憶に刻まれるだろう。
そして、 大好きなニュースキャスターが 今月7日、この世を去った。
テレビでの、彼の至高の発言は、TBSの社員が旧オウムに情報を流し、 不幸な悲劇が起こった時、「TBSは死んだ」と自らの番組で言い放ったことである。 新聞記者だからこそ、言えたのだ、と私は思う。
(中略)
キャスター筑紫哲也は、最後まで、言論の魂、新聞記者としての志を胸に刻んで、 この世を去った。
「筑紫哲也を悼む」盟友・中島清成氏 より抜粋。
「大好きなニュースキャスター」というのは 妙な感じがするけど、テレビのこちら側にいる僕は 明らかに筑紫さんのファンだったんだと、いま思う。
「出張先のホテルに、中島みゆきさんのCDを持ち込んで 夜はずっとみゆきさんの歌を聴いてるんですよ」 ある番組のインタビューで話されていた。くしゃくしゃの笑顔で。
日本にジャーナリズムを確立した第一人者、という事実は 揺るぎないものだが、その中には映画やTVCM、音楽、Artを 茶の間に伝える笑顔の筑紫さんもそこには含まれていると思う。
「最後の多事争論」はすこし険しいお顔で、この国を見つめていた。 どっちの顔も忘れてはいけない、いち生活者でしかありませんが、 そう思いました。ご冥福をお祈りします。
がんを生きぬく WEB多事争論
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