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月島で大学時代の同級生、simの展示を観る。
彼にとって初めて手がけたという立体作品は 「まだまだ反省と改善の余地がある」そうで、
もうちょい台座(木製テーブル)が重厚だといいのかな、 ガラスが敷かれていると写り込みが発生して面白いかも、 とか、自分も作者の横で勝手にシミュレーションしてみた。
けど、もっと詰めていくべきはきっと“見てくれ”ではなく 長年映像インスタレーションをやってきた「文脈」との差異や あるいは共通項の活かし方なのかもしれない。
今までの経験は良くも悪くもついて回るから、今回は映像から 離れたことで逆に“映像”が意識されたんじゃないかと想像する。
今回はどストレートな立体作品で、文字通りキュート。 多作になればもっと面白そう。つきつめて行かれるなら。
その隣にあったカラフルな子どもの彫刻が放つ、キッチュな かわいらしさにも目を奪われる。ちょっと不気味で愛らしい。
袴田先生の作品だった。17歳のときに美術予備校の 夏期講習で教わった。僕の病んだ絵をほめてくれた人。
新鮮な気持ちとなつかしさにとらわれながら会場を後にした。 simは夏にも別の場所で展示するらしく、もう今から楽しみ。
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