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2008年04月20日(日) 月島へ

月島で大学時代の同級生、simの展示を観る。

彼にとって初めて手がけたという立体作品は
「まだまだ反省と改善の余地がある」そうで、

もうちょい台座(木製テーブル)が重厚だといいのかな、
ガラスが敷かれていると写り込みが発生して面白いかも、
とか、自分も作者の横で勝手にシミュレーションしてみた。

けど、もっと詰めていくべきはきっと“見てくれ”ではなく
長年映像インスタレーションをやってきた「文脈」との差異や
あるいは共通項の活かし方なのかもしれない。

今までの経験は良くも悪くもついて回るから、今回は映像から
離れたことで逆に“映像”が意識されたんじゃないかと想像する。

今回はどストレートな立体作品で、文字通りキュート。
多作になればもっと面白そう。つきつめて行かれるなら。


その隣にあったカラフルな子どもの彫刻が放つ、キッチュな
かわいらしさにも目を奪われる。ちょっと不気味で愛らしい。

袴田先生の作品だった。17歳のときに美術予備校の
夏期講習で教わった。僕の病んだ絵をほめてくれた人。

新鮮な気持ちとなつかしさにとらわれながら会場を後にした。
simは夏にも別の場所で展示するらしく、もう今から楽しみ。




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