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2008年04月18日(金) 若冲→エビちゃん

資生堂ANESSAのサイトはなぜ格子状?
あのグリッドは何かに似ているけど何?



と考えていたら、ある人の絵をTVで見かけ、これだ!と思った。


伊藤若冲『 鳥獣花木図屏風


43,000個ものマス目で描かれており、
そのマス目はひとつひとつ濃度を変え、
不思議な立体感を生む効果になっているとのこと。

手作業のデジタル。江戸のデジタル絵師(一気に怪しい)。

若冲の絵をよく見ると、鶏のトサカは格子が周辺よりも細かい。
面白いなぁ。江戸時代にこんな映像的な絵を描く人がいたとは。

ANESSAのサイトが若冲を模して、立体感の
強調のためにグリッドを付けたかどうかは不明。
たぶん別の理由(もっと美術史やっときゃよかった!)。


ところで、今どきのFlashサイトはH.264という技術で
ハイビジョン映像を高い画質のまま見せることができる。
ANESSAもこの技術を用いてフルサイズ動画にしているのだと思う。

なのにわざわざカクカクに粗くするのは、立体感の強調という
よりも、15日に書いたように「生々しさを弱める策」かも。

ゲーム映像のようにも見える。より軽い感じ。
軽い!?データ量を軽くすることもできそう。

また、ドット感を出すことで印刷のグラフィックのような
シズルを狙っているのかもしれない。
これは「動くグラフィックボード」なんですよ、と。

だとしたらちょっと面白いし僕はその術中に填ってる。
まぁ、すべて脳内で解除できるけど。




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