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2004年07月03日(土)
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エレファント・バニッシュ |
「いちばん大事なポイントは統一性なんです」
原作/村上春樹 出演/吹越満 ほか 演出/サイモン・マクバーニー
舞台『エレファント・バニッシュ』を見た。
ひとつの空間上で、映像と照明、役者が 折り重なり生まれる、不可思議な時間軸。 これほどまでに映像とリンクした舞台は 文字通り、初体験だった。
そして、村上春樹の描く、あのやるせなさ。 「ぼく」はどこか他人事のような希薄さで、 ただ事件だけが目の前を素通りする。
作家の文体をなぞるような演技、演出に鳥肌が立った。
スタイリッシュに進行することが、どれだけ 計算の中で動かなければならないか。そして、 計算され尽くした舞台装置の中で、役者が埋没しない。 それはもう、演出の力だと思う。
エレファント=象は、何のメタファーだったのか。 素晴らしい舞台だった。原作を読もうっと。
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