ひとりごと
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近くの住宅地に薔薇のお庭がきれいなエステサロンがあるらしい。 おととしくらいから気になっていた。 お花の季節にはそこを通るだけでもきれいになれそうよ、 なんて近所の誰かが言っていた。
薔薇のお庭には興味があるけれど、エステには縁がなかった私だった。 でもこの秋、髪を変えた。 ついでにお顔のお手入れもしてみようか? 思い切って予約の電話を入れた。
迷いながら行っても自転車で10分もかからなかった。 ほんと、薔薇がいっぱいのお庭だ。 アーチに絡まる赤い実り。 たくさんのつぼみがもうすぐ訪れる美しい季節を期待させる。 お友だちの家を訪れたようにわくわくした。 ちょっと年上のエステティシャンの女性がにこやかに出迎えてくれた。
初めてのエステは最初はドキドキ緊張、あとはゆったりリラックス。 「お疲れさまでした」の声に目を開くと 自分の鼻や頬がつるつると光っているのが見えた。 さわってみるとしっとり吸い付くようだ。 とても乾燥して荒れていた私の肌へのアドバイスとお手入れ方を教えていただいた。 ますます乾くこれからの季節に向けて、この肌を保てるように。 少しでもきれいになれるように。
窓辺に薔薇が絡まる小さなサロンで つるつるになった素顔のままでハーブティーをいただいた。 お話をして驚いた。 私の薔薇のお友だちを何人も知っていらしたのだった。 「薔薇のご縁ってつながっているのねぇ」とうなずきあった。
薔薇の実のお酒の作り方、パーゴラに絡める薔薇の種類、堆肥の話、剪定のこと。 話はつきない。 気がつくと、もう1時間以上もおしゃべりしていたのだった。 うっすらと青い夕方の庭に出て、少し薔薇を見て、また話して。 挿し木用のハーブの枝を何本か切っていただいた。
お肌のお手入れもそうだけれど、またお話しましょうね。 そんな約束をしてお庭をあとにした。
すっきりと清々しくなった気持ちと顔で 金木犀の香りの街を自転車ですいすいっと帰ってきた。 これからちょっと楽しみだ。
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