ひとりごと
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今日は法事。 家を出る前に、あわただしく庭の手入れをした。 花盛りの薔薇やギボウシの涼しげな葉を見て、 たしかにあれから一年経ったのだと感じた。 あの日、庭のありったけの花を摘んでヤスおじちゃまのお見舞いに行った。 そしてその日のうちに、花束は棺の中に入ったのだった。
あの日と同じようにまぶしい明るい空だ。 晴れ男のヤスおじちゃまの威力は天国に行っても衰えていないらしい。 お寺に集まった親戚たちの黒い服までアゲハチョウのように華やかに見える。 誰もがにこやかなのを、おじちゃまは嬉しそうに眺めているだろう。
静かに法要がすみ、お寺から会食の会場のホテルに向かう車は 新緑に映える都心のお洒落な街を通り抜けた。 通りの角の靴屋さんも、小さなミュージアムも、古びた洋食屋さんも懐かしかった。 ヤスおじちゃまに連れてきてもらったときと同じようにそこにあった。
みんな思い出していたよ。 私たち、忘れないからね。
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