ひとりごと
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日蝕 2004年10月14日(木)

日蝕は雲の向こうで始まった。
目を凝らしても、マーブル模様の雲が白く明るく透けて見えるだけだった。

今、じりじりと月が日を隠していっているはず。
世界のあちこちで、空を見上げている人がたくさんいるはず。
なんて不思議。

遅い洗濯物を抱えてベランダに出たら、陽射しがあった。
今なら見えるかも!
階段を駆け下りて、Jリーグのビニール製の旗を持って庭に出た。
重ねた赤いビニールに太陽の輪郭がくっきりと浮かび上がった。

残念。
もう月は通過していた。

赤いスクリーンの中でぎらりと輝く太陽やどろどろと動く雲や、
怪しく揺れる葡萄の蔓がドラマチックな映画のようで、
しばらくそのまま空を見ていた。


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