ひとりごと
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秋の庭仕事 2004年10月06日(水)

3日間たっぷり降った雨があがった。
洗濯機を3回働かせて金木犀の香りの庭に出た。

薔薇が咲き始めていた。
メアリーローズのつぼみに鼻をつけると懐かしい香りがした。
黒真珠のつぼみはこの季節には本当に黒い。
ペネロープはブーケのように咲きそうだ。
知らないうちに雨の中で散ってしまった花もあった。
グラハムトーマスのおしべだけが残っていた。
コンテドシャンボールのつぼみは雨に打たれて茶色くなってぽろりと取れた。

小さな種を蒔いた。
水と温度と秋の空気で深い眠りから揺り起こす。
何日かしたら緑の葉っぱが伸びをするだろう。
春の花を夢見て育て育て。
夢を見ているのは私のほうか。

クレマチス・モンタナをフェンスからほどいて抜いた。
ここに植えられて6度目の夏を越えられずに枯れてしまった。
6度の春の花をどうもありがとう。
桜色の花はお菓子みたいないい香りだった。
たくさんのチョウチョみたいに白いフェンスを飾ってくれた。
しなやかな蔓は薔薇の茎まで巻き取っていた。
それが古い縄みたいにほろほろとくずれた。
今までありがとう。
去年挿し木しておいた小さな2代目の手の先がもうすぐフェンスに届くよ。

トマトとナスも土から抜いた。
トマトの黄色い花、まだ咲いていたのにごめんね。
ナスにはあまりお日さまが当ててあげられなくてごめんね。
おいしかったよ。
枝を折るとき青いトマトの匂いが立った。
ごめんね。
どうもありがとう。

シシトウはまだまだ現在進行形。
白い花がいくつも咲いて、小さい実がいくつもなっていて。
ドキドキのロシアンルーレットはまだまだ続きそう。

落花生は初収穫。
黄色い花びらが散ったあと、土の中にもぐって実をつけるのだもの。
どれくらい大きくなったのか、どこにいるのかわからなくて
ほとんど虫に食べさせてしまったよ。
空っぽの殻がいくつも土の中から出てきたよ。
今日は虫が食べるより早く摘んだけれど、ちゃんと熟しているのかしら。
小指の先っぽくらいの小さな落花生たちが手のひらでコロコロ。

ブッドレアと月桂樹には朝顔とフウセンカズラとルコウソウが絡み付いてぐるぐる。
どれがだれの蔓だかわからなくなっていた。
かわいい種をつけ始めていた。
お隣に入り込んでいる枝を切った。
ぐらりとするほど重かった。

庭には私のほかにもシジュウカラたちが仕事をしていた。
葉っぱについた虫を取り、エゴノキの実をこつこつと食べた。
ついでに巣箱を覗いて見ていた。
アシナガバチも巣箱を下見していた。
今年こそ鳥に住んでほしいな。

葡萄の葉のシルエットが斜めに壁に落ちていた。
もう陽射しは金木犀と同じ色。
空はまだ青いのに。
葡萄の陰で、立派な大人になったカマキリがしっかりと構えて私を見ていた。
目が翡翠のようで、羽は銅色で、とても美しかったのでカメラを向けた。
細い体になかなかピントが合わなくて、シャッターを押しあぐねていたら
「もうたくさん」とばかりに、カマキリは羽を広げて飛んでいってしまった。
申し訳ないことをした。

まだやることはいっぱいあったけれど、今日はここまで。
続きはまた明日。
蚊よけ線香も燃え尽きた。
庭の草陰で虫たちが鳴き出した。
金木犀の香りをもう1度胸いっぱいに吸い込んで部屋に入った。


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