ひとりごと
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猛暑の中の二泊三日の旅でやっぱり体はばてていたらしい。 朝から全然食欲がない。 夫が出張に行ってしまっているので、 自分の食事だけだと思うとなおさらどうでもよくなってしまう。 冷蔵庫を何度も開けては、食べたいものが見つからなくてそのまま閉めていた。
お昼間際、旅先から宅急便で送っていた旅行かばんが届いた。 外の熱気をそのままふくんだほかほかのかばんを開けると まるで湯気がたったように見えるほどだった。 熱い荷物の一番上に、くるくると巻いたバスタオルが入っていた。 友だちからいただいた、手作りのプラムジャムを大切にくるんでおいたのだ。
そうだ。 プラムジュースを作ろう。
日曜の夜、くたくたと疲れてたどりついた私に、友だちが最初に出してくれた飲み物だった。 たくさんのプラムをゆっくりと煮込んで丁寧に作ったジャムからできたジュース。 大きなグラスにたっぷりの、冷たいこのジュースを飲んで、体がしゃっきりと生き返り、 疲れていたおなかもきゅっとしまって、忘れていた食欲が湧いてきたのだった。 本当においしかったっけ。 今、一番からだがほしがっているのはこのジュースかもしれない。
すぐにお湯を沸かし始めた。 冷たい飲み物を作るのに、まずはお湯が必要なのだ。 しっかりと閉まっていたプラムジャムの瓶を開けて、スプーンですくってグラスに入れた。 3つ並べた耐熱ガラスのグラスにたっぷりと入れた。 友だちの家にあったような大きなグラスはないけれど、 いっぱい飲みたかったのでいっぺんに3杯も作ってしまうのだ。 そこに沸いたお湯をそそいで、スプーンで混ぜる。 とろとろのジャムがとけて、プラムの果肉がふわりと浮き上がった。 甘酸っぱいにおいが立ち上って、もうおなかがきゅっとなってくるのだった。 それから少し我慢して、あら熱を取って、氷を入れて。 きれいでおいしいプラムジュースのできあがり!
最初の1杯は、待ちきれなくてまだぬるいまま飲んでしまった。 スプーンで時々かき混ぜて、果肉もすくって口に入れて。 あぁ、おいしい。 甘くてすっぱい、味と香り。 よどんでいた頭も、へたっていた体も、すっきりと目覚めたようだ。 飲み干して落ち着いたあと、2杯目は氷を入れたグラスが汗をかくまで待って冷たくして飲んだ。 胃がきゅっと刺激されて、急におなかがすいてきた。 キッチンに行ったら、大失敗してビニール袋に閉じ込めたままの焼きすぎのパンが目についた。 このまま密封して腐らせてしまうのはかわいそう。 開けてみると、くるみとイチジクとライ麦が焼けた香ばしい匂いが広がった。 おいしそうに思えて、真っ黒なところだけ取り除いて、手でちぎってむしゃむしゃと食べた。
なかなかおいしかったんじゃない? 焦げ過ぎてお土産にできなかったのは本当に惜しかったわ。 思いながら、食欲が戻ってきたことを喜んだ。 夏は、ダイエットよりも夏バテ防止に気をつけなくっちゃ!
おなかが落ち着いて、元気も出てきた。 3杯目は、ゆっくりと美しい色を楽しみながら、味わって飲んだ。 夕ごはんは何を作ろう?なんて考える余裕も出てきた。 夏野菜の煮込みもいいな。 ちょっとはお肉も食べようかな。
もう大丈夫。 まだ梅雨明けもしていないのに、暑さになんて負けていられない。 とっておきのプラムジュースで、この夏もがんばろう!
今日、仲よしのご近所さんから聞いたお話。 お引越ししたお隣さんの家に住む、新しい人がやっと決まったらしい。 小さいお子さんがいるご家族だそうだ。 いつ引っ越してこられるのだろう。 新しいことが始まると思うとわくわくする。 お隣から見えるうちの庭も片付けなくっちゃ〜。
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