ひとりごと
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新しいメガネ 2003年11月01日(土)

日曜日に行った撮影会の写真があがってきた。
プリントやポジフィルムを見てショック!
どれもこれも微妙にピントがずれている。
フィルム2本使って、ちゃんと写っているのは2、3枚しかなかった。
また目が悪くなってきているのかもしれない。

十数年前、マニュアル一眼レフで写真を撮りだしたとき、
あまりにも写真がピンボケなのでがっかりした。
三脚を使い、ファインダーを覗いてくっきりとピントを合わせているのに
どれもこれもピントがずれているのだ。
写真の会の大先輩たちに相談すると「目が悪いんじゃない?」と言われた。
近眼の目でファインダーを覗くと、カメラのレンズを通して視力を矯正してしまうのだ。
自分に見えた映像がくっきりとピントが合っていても、
できあがりは視力を補った分、ぼけているのは当然だった。

それまで、日常生活に不便は感じていなかったので、メガネをかけていなかった。
でも、その話に納得して、メガネ屋さんで検眼してもらうと
カメラを覗く利き目の右目の視力は0.1しかなかった。
0.7ある左目でカバーしていたので、生活には不自由していなかっただけだったのだ。
それからは写真を撮るときや映画を見るとき、パソコンや手芸などで目を使うときには
メガネをかけるようにしてきた。
そのメガネが合わなくなってきたらしい。
そう言えば、テレビのスポーツ中継でもボールや点数が見えないことが多くなった。
近眼が進んでいるのかもしれない。

今日、図書館のついでに、東急ハン○の中にできた新しいメガネ屋さんに行った。
なんとメガネがレンズ込みで5000円、7000円、9000円でできると言う。
あまり期待はしないで夫と一緒に明るい店内に入った。
「ほぉ〜。」「あら〜。」
ふたりとも感心の声を上げてしまった。
並んでいるフレームは、どれもなかなかおしゃれできれいだった。
最初は面倒くさがっていた夫も「ぼくもメガネ作ろうかな。」と言い出した。

メガネをかけて顔を見せ合い、「変!」とか「教育ママみたいだ」などと批評しあって、
やがてそれぞれ気に入ったものを見つけた。
ふたりとも、今までのメガネよりレンズが小さくて今風のものにした。
そのフレームを持ってカウンターに行き、順番に検眼してもらった。
安いメガネのこと、簡単な検眼だろうと思ったら大間違い。
若くて感じのいい店員さんが時間をかけて、いろいろなテストをし、
丁寧にチェックしてくれた。

今までのメガネでは矯正視力で1.0にも届いていなかった。
これでは写真もぼけるはず。
いつの間にか、ずいぶん近眼が進んでいたのだ。
結局、両目とも2段階強いレンズを入れることになった。
それでやっと1.2になった。
いくら左目が見えるとは言っても、私は0.1もない視力で裸眼のままで外を歩いていたのか…。
あぁ。危ない、危ない。

メガネは45分でできると言う。
お会計を済ませると、引き換え票を受け取って、店を出た。
ちょうどお昼時だったので、近くのお店でランチにした。
その間に、もう新しいメガネはできてしまっていた。
メガネ屋さんに戻り、できたてのメガネを受け取った。
すぐに試しがけさせられた。

「いかがですか?」
メガネ屋さんの店内を見渡し、その先のカレンダー売り場を見通した。
「わぁ、すごいすごい!世界が明るい〜。あの壁のカレンダーの文字も見える!」
大感激!
見えるってこう言うことなんだ。
霧が晴れたようだった。
小学校から大学まで、ずっと1.5以上の視力を持っていた。
こんな世界が当たり前に見えていたなんて、不思議な気がする。
会社に入り、パソコンやワープロを使うようになって悪くなったのだった。
それでもこんなに見えていなかったとは知らなかった。
「かけて行かれますか?」
と言う、お店の人の問いに「はい!」と元気に答えた。
クリアになった世界を早く見たかった。

図書館までの短い道のりをきょろきょろして歩いた。
ビルの看板をひとつひとつ読んでみた。
人の顔や通る車のナンバーを見た。
ビルの向こうには山が見えていた(知らなかった!)。
なんでもくっきりよく見える。
まるで効きすぎた薬を飲んだような変化だった。
「こんなに見えて体に悪いことない?」と夫に言うと
「悪くない、悪くない。ずっとかけとけ。」と笑われた。
図書館では書架に並んでいる書名が立ったままで上から下まで見えるので嬉しかった。
帰り道、自転車に乗って見える風景が澄んでいてきれいだった。

思い立って新しいメガネを作ってよかった。
これからは、写真がぼけてもそれは腕のせいだ。
もうメガネのせいにはできない。
前の少し弱めになったメガネは、パソコンのときに使うといいらしい。
悪い目でふらふらぼんやり歩かずに、これからはいつもメガネをかけていよう。
…と思うけれど、やっぱりふだんはかけずに霧の中で過ごしてしまいそうな気もする…。


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