ひとりごと
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さっき、10時半過ぎに夫から電話があった。 ナンバーディスプレイを見ると 帰るコールのときの「コウシュウデンワ」ではない。 バックには賑やかな笑い声やざわめき。
「あのね。今、飲んでるんやわぁ。と言うわけやから。」 「わかった。気をつけて帰ってきてね。」
夫が家に連絡せずに飲んでくることはほとんどない。 なんと結婚生活13年で私が覚えている限りではこれが2度目!
1度目はまだ新婚の頃だった。 新米主婦の1日のうちで1番大きな仕事は夕食を作ること。 午前中からメニューに頭を悩ませ 午後に入ると丁寧にゆっくりと支度にかかる。 食卓を見たときの夫の喜ぶ顔を思い浮かべて。
その日の食卓も賑やかだった。 毎日決まってお酒を飲む夫のために 酒の肴にもなるおかずを4品か5品用意した。 温かいものは帰るコールがあってから 時間を見計らって火を入れる。 あとは電話を待つだけだ。
ところが9時になっても10時になっても電話は鳴らなかった。 おなかがすいたので仕方なくひとりで食事をした。 11時になった。 まだ電話がない。 もしかして事故にでもあったのかも!
今日の和え物は特別おいしくできたのに。 大好きなブリ大根だってあるのに。 これも食べないで事故にあってしまうなんて。 いろいろ考えて涙が出てきた。 考え出すと止まらなかった。
そのとき電話が鳴った。 病院から?警察から? 急いで出ると上機嫌な夫の声。 「飲みに行っちゃった♪」
電話に出た夫は私が泣いていたのでびっくりしただろう。 そして帰ってきて食卓を見て申し訳なく思ったらしい。 よっぽど懲りたのか、それからは飲みに行くときには 必ず早めに電話をくれる。
あの頃はかわいかったな。 もうそれくらいで泣いたりしないんだけどね。 今日だってネットや年賀状作りに夢中になって 食事の支度も夫からの電話がないことも忘れていたのだもの。 そんな私を見越して夫も今日はいいと思ったのかもね。
あぁ。でも書いているうちに 恥ずかしいような新鮮なその頃の気持ちを思い出した。 そして最近の私を少し反省した。
今日は仕事納め。 1年の仕事を終えてもうすぐ帰ってくるであろう夫を せいいっぱいの笑顔で迎えよう。 かわいい私も一緒に帰ってくるかな?
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