ひとりごと
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おせんべやけたかな 2001年10月06日(土)

おせんべいを焼いた。
上新粉でお月見団子を作った残りを伸ばして
缶のふたやクッキー型で抜いたのを干していたのだ。
幸い今週ずっといいお天気が続き
きれいに真っ白に乾いてからからと音がするほど。

○魚焼き網にのせ、弱火で1枚ずつ焼きます。

1枚ずつ?
いいやー。まとめて焼いちゃえ!

○焼くときは手まめにひっくり返すことが大切なポイントです。

はいはい。手まめにね。
ここだけは本に忠実に、1枚ずつていねいにひっくり返しましょう。

「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」

無意識に口ずさんでいた。
一瞬何のことだか自分でわからなかった。
そうだ。そんな遊びがあったのだっけ。

子供たちは手のひらを下にして両手を出す。
オニが「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」と言いながら
手の甲をひとつずつ軽くたたいて回る。
最後の「な」に当たった手は裏返しにされる。
そしてその続きからまた「お・せ・ん・べ・や・け・た・か・な」。
こうしてどんどんひっくり返され、
表・裏・表・裏とひっくり返された手は、はい焼き上がり!
引っ込める。
そうして最後まで残った手(おせんべい)の持ち主が次のオニになる…。

と、そんなのどかな遊びだったと思う。
よく妹たちとお風呂の中で遊んだな。
わざとお湯をたたいて跳ね飛ばしたり。
オニが続くとお湯からあがれなくてのぼせたり。

単調な仕事は物思いにふけるのにぴったり。
まるで糸がほどけるようにスルスルと幼い日のころが思い出される。

立ちっぱなしの足が疲れるころ、やっと最後の1枚が焼きあがった。
刷毛でお醤油をスルスルと塗る。
お醤油とお米の焦げる素朴な香りがキッチンに立ち込めて
あの古い家の台所と重なって見えた。

時計を見るとちょうど3時。
さぁ!おいしいお茶を淹れましょうか。


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