ひとりごと
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この季節になると読み返す本がある。
その日は金曜日だった 街中の金木犀が散りはじめた日 そして あたしが彼に会った日 ・・・・ 彼と会った日に彼は死んだ あたしを助けて
「その日は金曜日」赤石路代・作
こんなモノローグで始まるこの作品は少女マンガ。 年の離れた妹がいて(もしかしたらいなくても) 結婚するまで少女マンガをとっていた。 これはたしか「別冊少女コミック」に載っていたんだっけ。
私の好きなタイムトラベラーもの。 でも、少女向けのこれはSFという感じではなく せつないラブストーリーだった。 科学的な説明とか理屈は抜き。 「こーゆー人間もたまにいるらしい」で納得する。
春や夏、冬の場面もあるのに 全体を覆っているのは金木犀の香り。 金木犀の季節に彼の死で始まったストーリーは 12年後、未来の金木犀の季節まで続く…。
あー! 読み返したらやっぱりまたせつなくなってしまった。 涙、涙…。 おやすみなさい。 そろそろ終わりの金色の香りに包まれて。
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