ひとりごと
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花を摘みながら 2001年10月02日(火)

今日、金木犀のジャムを作った。
50gっていったいどれくらいの量なんだろう?
金木犀の木が寂しくならないように、
目立たないところから花を摘んでいく。
房になってしっかりと柄についた小さな花を摘むのは
ちょっと乱暴なほど力が要る。
かすかに胸が痛む、手に伝わる初めての感触。

あ。
15年前、夜の街を花を求めて歩いたときには
こんなふうには花を取らなかった。
安心した…。
咲いている花をむしったのではなかった。
そう、たしか今よりもう少し盛りを過ぎた時期の花、
散った花を葉っぱからふるい落としたのだった。
妹がそれをつば広の帽子で受けたのだ。

「なぜか素敵なことをしているような気持ち」なんて言って
公園やよそのお花をむしっていたのでは小学生の妹にもしめしがつかないもの。
15年前の私にもそれくらいの道徳心はあったのね。
あぁ、それでもふるい落とすのもやっぱり罪だったかな?

あの時とは違う午前の日が射す明るい庭で
青空の下、花を摘みながらそんなことを考えていた。
今日の花は九分咲き。
まだ散りたくなさそうな花をぷつぷつと摘んでいく。
ざるの中がしっとりと重くなっていく。
香りが体にまとわりつく。

やがて花はお砂糖で煮られて瓶の中へ。
たゆたゆと揺れるシロップの中で
4枚の花びらをきちんと開いた花が私を見つめていた。


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