流れ流れて、再び京都へ。
のんびり二人暮らしは、もうすぐ1年です。。


2005年01月29日(土) 気晴らし兼ねて

実に?ヶ月ぶりに、映画を観に行った。
京都シネマで念願の『父と暮せば』を観ました。

原作は、井上ひさしさんの戯曲。舞台は原爆投下から3年後の広島。
戯曲がもとだけあって、主要登場人物はわずか3人。
娘役の宮沢りえと、父親(幽霊)役の原田芳雄、娘の恋人の青年役・浅野忠信。
それも浅野忠信の出番はわずかなので、ほぼ二人芝居。でも見応え充分。
原爆の具体的描写や映像はないけれど、台詞だけでもヒシヒシと伝わって来る、痛みや哀しみ。
でも父と娘の、どこか可愛らしい広島弁でのやり取りが和ませてくれる。
家に帰ってからも、パンフのシナリオ読み返して、じーん。
良かったです。静かに心に残る映画。

ところが、上映中にトラブル発生。
多分開始30分くらい。画面が2回ほど真っ暗になった。
ほんの30秒程で台詞は聴こえているから、「そう云う演出?」と思っていた。
すると2回目の暗転後、暫く経ったら台詞も途切れた。でもって劇場内の客電が点いた。
映画館のスタッフが飛んで来て、「映写機のトラブルの為、中断致します。申し訳ありません。」と。
えーー!?そんなんあり?
「只今、原因を追究中です。分かり次第お伝えに参りますので、このままお待ち下さい。」
また暫くして、さっきのスタッフさん。
「2台の映写機で上映して参りましたが、1台が故障の為動かず、残り1台のみでの上映となります。
 つきましては、フィルムを1本に繋げる作業に入りますので、15分後に上映を再開致します。」
あらまあ。突然の15分休憩。
でも騒ぐ人はおらず、各々ロビーに出たりトイレに行ったり。私は座席に座ったまま読書。
(作品の性質上か、映画館が落ち着いた雰囲気だからか、大人な観客が多かったのね。)
隣のおばちゃん2人連れは、「昔の映画館では、こんな事しょっちゅうだったわよねえ。」って話してた。

映画が中断されたのはそりゃ嫌だけど、映画館側の誠意ある対応で、ストレスは皆無。
原因も対策も、それにかかる時間も、きちんと説明してくれたからね。
さらに上映終了後には、扉を出てすぐの所に支配人とおぼしき男性が立っていて、
「ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。」と、お客さん一人一人に丁寧に謝っていた。
売店やロビーのスタッフも、その劇場から出て来たお客さんに向かって、「申し訳ありませんでした。」と頭を下げる。
すごい!なんて教育の行き届いた所!!マニュアル対応じゃない感じも◎!!!
いいね、いいねえ。こういう映画館が近くに出来たのって、嬉しい。
年間会員になったので、ちょくちょく来よっと♪今後の上映作品も興味をそそられるものばかり。

昼頃には家に帰るつもりだったのに、陶器の赤札市を見たり、雑貨屋を覗いたりしていたら結局夕方。
そして面接結果の電話は今日もなし。
またダメか・・・私の何がどういけないのか、誰か教えてくれ〜〜〜。


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