流れ流れて、再び京都へ。
のんびり二人暮らしは、もうすぐ1年です。。


2005年01月16日(日) 『つづら折りの宴』

先週に続き、阪急電車に乗って神戸へ行く。
神戸市長田区にある長田神社で行われる『つづら折りの宴』。今年は震災から十年だそうだ。
十年前のその日、私は群馬県・草津温泉に居た。なーんも知らんとつけたテレビに映った映像は、衝撃的だった。
でもどっか他人事だった。距離も遠いし、自分の事で手一杯だったから。

そんな私が十年後、神戸に居る。これも何かの縁。
「忘れない」事もきっと大事なんだと思う。私に出来るのはそれくらい。


『宴』は午前11時から午後6時まで開催される。
せっかくなので最初から観ようと、11時過ぎに到着。
ステージでは、ちょうど「おーまきちあき&のむらあき」さんの演奏。
初めて聴いたけど、おーまきさんは澄んだ綺麗な声だった。
その後うつみようこさん。1曲目がジャニスの『MERCEDES BENZ』だった!
嬉し〜い♪この歌、一番好きなんだもん。

屋台や物販スペースを眺めつつ、先に到着していた友人を発見。
今日は関西の友人達は、ほとんど駆け付けるはずなのだ。それも楽しみの一つ。
中には、私が京都に帰ったのを知らない人もいた。
まあ、以前から「どこに住んでるのか分からない」と評判だったからね。(笑)


どんとさんの奥様・小嶋さちほさんのステージは、とても素敵だった。
沖縄在住と云うだけあって、緩やかな空気間。
彼女が歌いだすと、優しい風が吹く。長い髪と衣装が風に舞って、綺麗。
脇を固めるドーナルのブズーキと、ヒデコさんのバウランも素晴らしかった。
(柱の影で見えなかったけど、ギターの方もいたはず)

こういうイベントは、いろんな「初めて」があるから嬉しい。
生で聴くのは初めてだったリクオさんも、すっごい良かった。
芸達者でサービス精神旺盛。すっかりファンになっちゃったよ♪


韓国の民族楽器団「パクウォンと愉快な仲間達」や大道芸等もあり、賑やかに宴は進む。
パクウォンさんは朴保(パクポー)さんの弟だそうで、彼等のステージにも参加。
朴保さんの歌は力強くて、会場も巻き込んで大盛り上がりでした。


本日のお目当て・山口さんが登場したのは、陽も暮れかかった頃。
この頃、人もかなり多くなって来て、殆ど見えなかった・・・。
そんな訳で肝心の写真もブレブレ。
まあ歌聴きに来たんだし、このブレ加減も気に入っているのでいいのだ。

山口さんは3曲演奏。
『ハピネス』『パラノイア・ボヘミアンブルース』『満月の夕べ』
最後の『満月〜』は、なんとリクオさんとの共演だった!
10年前にもこの場所で、一緒に演奏したんだって。
樹々が揺れたり、鳩が飛んで行く空を見詰めながらの『満月〜』は格別だった。
震災のあったこの土地で歌うのは、きっといろんな想いと勇気が必要なんだろうな。
たった3曲だったけれど、心に残る演奏でした。来て良かった。

石田長生さんも朴保さん同様に、すごかったです。コール&レスポンスの嵐。
トリはモノノケ。これまた大盛り上がり。大合唱。
照明機器が不足している為との理由で、午後5時過ぎには全て終了。
寒かったけれど、いい一日を過ごせました。音楽って、やっぱいいなあ。


ツアー客よろしく、集団でぞろぞろと友人宅に移動し、「宴」の続き。
B夫妻は、前日から料理の仕込みに余念がなかったらしい。
しかし予想外に人数が膨れ上がった(総勢13名!)ので、近くのスーパーで総菜も買い足す。
マンションの一室で、おでんとポテトサラダ、コロッケ、天ぷら、その他諸々・・・を肴に呑む。
レコードやCD、ビデオを流しつつ、皆勝手に喋る、喋る。
もう何が何やら。半分くらい初対面だったし。最後まで名前分からない人居たし!(笑)
午後10時、帰宅組は去る。私はお泊まり。だって何の予定もないんだもーん。

結局、残った酒を呑みつつ、午前2時過ぎまで語り合ってました。たまにはいいよね。


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