| 2012年06月03日(日) |
うたプリデビュー 那月恋愛エンドクリア |
那月ルートは基本的に楽しくて、翔ちゃんより那月シナリオが辛いという感想を見ていたけど、全然そんな事ないじゃんと思ってた。 けど、最後の方はやっぱり辛かったな。 すごく恵まれてるシナリオだったと思う。 那月自身が恵まれているとかいうわけじゃなくて、シナリオが良かった。 翔ちゃんより、ずっとずっと良かった。 一気にプレイしてこんな夜中にブログ書くくらいには良かった。
1個残念だったのは那月の歌がHARDのレベル2の時点でギリギリでしかA取れなくて、レベル3はイージーに替えてしまった事。 那月の歌、難しいよ・・!指が動かなくなるよ! オリオンの時も難しいと思ったけど、今回オリオンと同じかそれ以上に難しく感じた。 トキヤは今までの中で一番簡単なくらいなのにな・・・。
翔ちゃんと同じく、一人だけデビュー出来ないのは一緒。 違うのは、ブラザーエンブレムがシャイニーに没収されていて、それさえも貰っていないという事。 それに加えて、那月は春歌の愛情も疑ってしまう。
先輩エンドでは藍の正体は3人全てにばらしたし、翔ルートでもそうだったけど、今回は春歌にのみばれる。 ライブに出演する際に楽屋に来なかった藍を探しに来た春歌を倒れてきた機材から庇って藍が怪我(?)をする。 背中からコードが出てしまって、それを春歌に見られて、格納する事も出来なくて、結局春歌にばらす。 でも、春歌はシャイニーから説明されるまでロボだと気付いてなくて、背中からコード出てたなぁとしか思わなったらしいので、ばらさなくても頑張れば騙せたと思うぞ。 藍がソングロボだという事はシャイニング事務所の中でもトップシークレット。 春歌以外の人間、例えば那月や翔にでさえも藍がロボだという事がばれたら、連帯責任で全員事務所を解雇。 絶対にばれてはいけない秘密。でも、全部顔や態度に出る春歌は上手くごまかす事が出来なくて、それですごく不自然な態度になってしまう。
那月と目を合わせない。会話をする時もどもるし、焦るし、すぐ話を打ち切る。 顔や態度に出そうで怖くて、那月と会わない。 しばらくしたら会うようにはなったけど、やっぱり目を合わせない。 それに、自分がロボだとばれた藍が愛に関する実験をしたいから、と春歌との身体的距離を近づけていたり(どのくらいの距離まで近づくと心拍数が上がるのか実験していた)好きだと囁いたり(以下略)していた場面を、那月に見られてしまう。 那月はそこで突っ込めば良かったんだよ。藍に対して、春歌は僕の恋人だから例えあいちゃんにでも譲れません、とか言えば良かったんだよ。 そこまで言わなくても、そこで藍や春歌に「あいちゃんが今ハルちゃんの事を好きだって言ってましたけど、それは本当ですか?」って聞けば良かったんだよ。 何も言わずに聞かずに自分の中で溜めこんでいたから壊れてしまった。 春歌は実験だって分かっていたから、藍の告白めいた言葉にドキドキはしても本気にはしてないし、それを那月に疑われたなんて微塵も思わない。 藍は藍で、ロボだからそういう微妙な感情の機微は分からない。 一緒に翔ちゃんも目撃してたら何らかのアクションは起こしたんだろうけど、翔ちゃんは那月から遅れて部屋に入ってきた為にその場面は見てなかった。
それから、仕事上の都合と、自分の正体をばれないようにする為、藍と春歌は一緒にいる事が多くなる。 春歌に電話すると、大抵藍が側にいる。 那月は春歌の部屋に行ってないのに、藍が行ってたりする。 那月のデビュー曲のタイアップを取れるようにする為とはいえ、藍が受けた仕事を春歌にも手伝わせて、一週間くらい二人きりでずっといる。 那月がオーディションを受けたいと言っているにに、那月と一緒にオーディションの準備をする事より、藍との仕事を優先する。 これは、藍と仕事をした方が曲を聞いて貰える可能性が高かったからなんだけど。 客観的に見て、どう考えてもこの二人デキてるよなって誰でも思うよ。嫉妬深い那月じゃなくても。 春歌自身は藍の秘密を守らなきゃって事に意識が向いてて、那月がその事をどう思うか全く考えないし。 自分は那月を好きなんだから、って思ってて、藍と一緒にいる事で那月にどんどん誤解されていってる事に全く気付かない。 少しでも那月の様子を見ていれば、おかしいって気付くはずなのに。 那月は言いたいけど飲み込むって事を繰り返して、自分の内に溜めこんでって、結局壊れてしまう。
那月が藍から春歌を取り戻せないのは自分に自信がないから。 アイドルとしてデビューもしてないし、自分に藍より魅力がある自信もない。 春歌から貰ったくまのぬいぐるみを砂月に見たてて一人芝居をする那月は痛ましかった。でも砂月の声が久々に聞けた。
那月はそんな中、クラシックの番組に呼ばれてヴィオラを演奏する。 そのテレビを見た昔の先生や友人から連絡を受けて、クラシック界に戻ってこないかと言われる。 ヴァイオリンのコンクールを受けないか、と。 アイドルを目指すか、ヴァイオリン奏者としてクラシック界に戻るか、揺れる那月。 そんな中途半端じゃどちらも出来ないよ、ヴァイオリンのプロの演奏がどんなものか聞かせてあげる、と藍が演奏した事が決定打となった。
藍はロボなので、データをインストールすればヴァイオリンも演奏出来る。 翔ちゃんと那月は弦楽奏者なので、藍も弦楽器に興味持って、博士にデータを作って貰ってた。 プロに演奏して貰ったそのデータは、那月が昔作曲した曲を持ち逃げして自分の歌として発表した先生のものだった。
何て言う偶然!酷いな、これ!そりゃトラウマ復活するわ! トラウマなんて真正面から向き合って克服しないとなくならないし、克服したと思っていてもある日突然沸いて出るんだから。
それから一週間、那月は行方をくらます。藍が監視カメラと接続してようやく見つけたの那月は海にいた。 でも、藍との関係を疑っている那月は、こんな時でさえ二人で来る春歌と藍をいまいち信用しきれない。 何とか説得して部屋に戻しても落ち込んだまま。 タイアップの話も、那月の歌では駄目で藍の歌ならやるんだけどねーと言われる始末。 作曲は春歌だから春歌だけでもデビューしろって那月は言うけど、結局タイアップを断ってしまう。
春歌と那月は1曲しか作ってなくて、それを歌い方替えて色々コンペに出すけど、全部落ちる。 もっと色んな曲を作った方がいいんじゃないでしょうか。 翔ちゃんと春歌が島流しで謹慎してた頃はもっと色々曲を作ってたよ。
ついには、那月は歌う事も、楽器を演奏する事も、出来なくなってしまう。 以前は、楽器は演奏出来なくても歌えていた。楽器の代わりに自分を楽器にみたてて歌という演奏をしていた。 今回は音楽そのものから否定する。 春歌の作った曲でさえ嫌いになりそう、の台詞は痛ましかった。
那月は一人になってコンクールに集中する事にする。その間、春歌は曲を作る。 コンクール当日、那月が弾いたのは課題曲ではなく「砂月」 昔那月から曲を奪った先生が審査員席にもいるのに、那月は砂月を情感込めて演奏し、観客を魅了する。 ここはちゃんと音楽つけてやってくれ・・・!ヴァイオリン演奏場面で曲がないのは辛い。 課題曲以外入賞出来ないはずのコンクールで最優秀賞を取って、昔の先生にも「辛い事、泣きたい事もあったけど、音楽が楽しい。ありがとうございました」と向かい合って話をする那月を見て、今度は春歌が焦る。 春歌はまだ満足いく曲を作れてないから、那月に会わせる顔がないと思ってしまう。 もうお前らそういう難しい事はいいから、会えよ!そんで話しあえよ!
那月から会いたいと電話会ったのに今は会えないと言った春歌は、数日間も那月に連絡せずに曲作りに専念する。 待ちきれなくて那月の方から会いに来る。当然だよな。 那月は藍から藍に関する秘密=藍がロボだという事を聞いていた。 それで今までの事を納得して、春歌に謝る。 春歌の曲の事を嫌いになりそうと言った事も。上手く歌えない自分にイライラして、それで八つ当たりした事を認めた上で。 春歌はまだ何かが足りないと思って作っていた曲を那月に聞かせる。那月は足りない物は何か分かったと言って、もう一度流して貰った歌に載せて歌う。 足りなかったものは那月の歌。二人で1つの歌だから、お互い片思いじゃ駄目で、両思いにならなきゃダメとか抽象的な事を言っていた。 要するにボーカル曲なんだから、曲だけではだめで歌い手がいないと完成しないって事かな?
那月がコンクールに出たのは過去と向き合い、クラシックを卒業する為。 あの先生の前で砂月を自分の最高の形で演奏する事で、那月はクラシックを卒業した。 那月は今回ものすごく強くなった。Repeatの頃じゃ考えられないくらいに強くなった。 トラウマ・・・克服したんだね。すごいよ。
マスターコースの寮に戻ると、藍が消えていた。 藍が自分から那月に秘密をばらした事でペナルティとなって藍のプロジェクトは凍結。 藍が自分からばらしたので、3人に対する解雇処分は武士の情けでなくなったけど、藍はずっとラボで眠り続ける事になる。 あいちゃん好きなのに・・・!そんな事ってないよ! 翔ちゃんの時は3人にばれたけど全然平気(でもなかったか・・・?)だったのに、何故那月だけこんなに厳しいの! 次の大きなオーディションで優勝すれば、社長も藍の処遇を考えてくれるかもしれないという事で、那月と春歌はオーディションに向けての準備を死に物狂いで頑張る。 そもそも、このオーディションで優勝しないとデビューすら危ういから。他にチャンスもないし。
迎えたオーディション。那月は最高のパフォーマンスをして、無事に優勝した。 優勝した後の那月の幸せです、の台詞に泣いた。 辛い過去も無駄じゃない、夢を諦めない為に過去も現在も何1つ無駄な物はなく糧になる。 辛い過去を乗り越えた那月だからこそ歌える歌なんだな・・・。 翔ちゃんの時もそうだったけど、シナリオを読んだ後に歌を聞いて歌詞をよく聞くと、深い。 幸せになってくれ、と言い残して消えた砂月の言葉通り、那月は幸せになった。 那月として生きた年月も、砂月が抱えていた感情も、何1つ無駄にはなってなくて、全部、全部、統合した今の那月の中で生きている。 それがもうすごく嬉しかった。
那月の最後は相変わらず甘かった。もうこれ確実にベッドインしてるよね、的なノリで。 終章なのに選択肢があって「情熱的なキスをした」「額にキスをした」を選べたので、情熱的な方を選んだらこれだよ。 辛い過去のある人でも夢を諦めないで生きていけるような歌を歌い続ける、という那月に素直にエールを送りたいと思えるエンディングだった。
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