| 2012年04月20日(金) |
名探偵コナン 11人目のストライカー |
今回の映画はJリーグとコラボしてます。パンフに寄ると2010年にコラボする事が決まったそうです。 原作者の青山先生がサッカー大好きという事もあってか、かなりサッカーシーンとかサッカー関連に力が入っています。 現役選手も声優として何人か本人役で参加しているし、実在のチームも出てくるし、サッカーシーンにはCG使って気合い入っているし。 まぁ、要するに、あれだ。サッカーが好きではない人間には苦痛でしかなかった(真顔) 今回の感想はそれ前提に書くので、サッカー好きな人は怒るかもしれないので、気を付けて下さい。 犯人とか動機とか内容とか全部ネタバレして書いてるので映画見る予定の人も読まないで下さい。
クライマックスのシーンは良かったです。面白かった。 でも、前半部分はものすっごく退屈でした。サッカーの試合シーンとか、興味ねぇぇぇぇ! サッカーが好きな人にとっては、お、すごい、臨場感ある試合だ、とか、本当の試合みたいな雰囲気だ、とか色々あるのかもしれませんが、個人的にサッカーに全く興味無い、好きじゃないとか婉曲表現をしているが実はどちらかと言えば嫌いだ、ホイッスル!にハマって少し好きになったけど、それまではずっと嫌いだった、と言えるくらいにはサッカーが嫌いなので、本当苦痛でした。 サッカーが好きな人はごめんなさい。おそらく、サッカー好きなら楽しめると思います。
導入部分は少年3人が色々説明しているコナンに「何一人でぶつぶつ言ってるの」とか突っ込んだり、哀ちゃんが「ほら、いつものやんないの」と言ってコナンが「真実はいつも1つ!」とか言ったり、遊び心があってちょっと面白かった。 コナンと少年探偵団は阿笠博士に連れられてサッカー教室に行く事に。 何か事前の抽選に当たって、元太が東京スピリッツのヒデにサインして貰えるので、遅れちゃうとか言ってた。 東京スピリッツは確かコナンのオリジナルのチームだよね。何かヒデとナオキのツートップとかいう話が昔あったような。 コナンだけ最初練習から外されて、その後ヒデとマンツーマンで教えて貰うのは主人公だからですか。 ライバルチームのエースの比護がその姿を見て「工藤新一だ」と言ったり、ちょっと面白いシーンもあったけど、基本的にサッカー興味ないっす。 その時に現役サッカー選手の皆さんが登場して、棒読み台詞を披露してくれるんだけど、まさかこの棒読みの中に物語の中核を担う重要台詞があるなんて誰も思わないだろ(笑) プロデューサーだのカメラマンだの出てきたり、いきなり小五郎おじさんに息子の写真を見せるという奇異な行動をするおじさんが出てきたり、容疑者は大体この辺りで全員出てくる。
小五郎の探偵事務所に蘭と小五郎がいる時に1本の電話がかかってきた。 コナンは少年探偵団+博士と一緒にサッカー観戦に行ってて留守。 爆弾を仕掛けたという脅迫電話。嘘ではないという証拠に探偵事務所の前の車を爆破。 爆弾を仕掛けた場所は暗号になっていて、それを解く小五郎。しかし場所は違ってた。 爆発予告時間まであと30分しかないって事で、蘭は新一に電話。ちょうどハーフタイム中で電話を取ったコナン(新一ボイス)は暗号を聞いて、ちょっとしたらすぐに解く。 そんで一人で爆弾捜索。毎度の事ながらコナンの行動はものすごく危ないと思う。 「キャー子供があんな所を」というモブの女性の台詞はすごくまともだと思う。
爆弾は結局コナンがいるスタジアムの電光掲示板に仕掛けられてたんだけど、犯人はよくあんな高い所に何個も爆弾を仕掛けたなぁと思います。 すごく大変だったんじゃないの、あれ。解除が数が多くて大変って事は仕掛ける方も大変だったんじゃないの。 どうやっても解除が間に合わないという事でコナンは目暮警部に電話。電光掲示板の下にいる観客をスタジアム中央に避難させる事に。 これ、すごく不思議に思ったんだけど、普通にスタジアムの外に避難させるのじゃ駄目だったんかな? 8万人もいるから、スタジアムの外に出すのは間に合わないから中央に避難させたのかな。 何で外に出さないんだって私は思った。
爆弾は爆発するけど、コナンが伸縮自在サスペンダーで掲示板を固定していたお陰で大惨事にはならなくて済む。 あのサスペンダー、すごいな。すごい強度だな。 結構派手に落下してたけど怪我人は出なかったようです。
2度目の犯行予告の手紙が来て、場所を特定。でもその場所は違ってて、やっぱりサッカー会場だった。 もうさ・・・見てる人もこれ絶対サッカー会場だよねって思ったよね。今回サッカーの話なんだから。 Jリーグの最終節?の10会場全てに爆弾が仕掛けられていて、ゴールポストの真ん中にエースストライカーがボールを当てると爆弾が解除される、というルール。 9会場は解除されるけど、国立競技場だけは解除されない。犯人の目的がそこだから。 国立競技場には蘭と園子もいるんだけど、今回蘭の携帯の電池切れでコナンの電話が通じなくて、結局何も知らないまま試合を見てました。 蘭ちゃんが蚊帳の外だとつまらんのですよ。最初の脅迫電話の時とか、2回目の犯行予告の時とかはそばにいたけど、肝心な時にはいないし。
このゴールポストに当てて1つ1つ解除されていく所はすごいなぁと思った。 犯人はもう明らかに怪しい行動をしていたあの人だと思ったけど、違った。 動機はあってたけど、犯人は違った。一番確実なアリバイのあった人が犯人だった。
11人目のストライカーというタイトルと、クライマックスにそのシーンを持ってくる手法は好きだ。 サッカーシーンが終わって、犯人とコナンの対峙、コナンの葛藤、コナンの活躍とか、その辺りは面白かったです。 いつもいつも、コナンが一人で事件を解決するけど、今回は少年探偵団も大活躍! 国立競技場の爆弾を解除するには、最初に爆弾が仕掛けられた競技場のゴールポストにボールを当てなきゃならない。 犯人は自殺するつもりで、爆弾沢山仕掛けてて、その爆弾と国立競技場の爆弾が連動している。 爆弾の解除方法は同じなので、コナンが最初いつものボールを蹴って当たるかなって思った時、爆発で崩れてきたライトがボールに当たって失敗。 大量の瓦礫でゴールポストまでの道は隠されて直接狙う事は出来ないし、もうボールはない。 どうしよう、と焦って困るコナンの元に少年探偵団がそれぞれ駆け付ける。 爆発で崩れそうな建物の中でも全然怖がらずに駆けつける彼らはすごいなと思いました。
ボールがもうない、というコナンに、ボールならあるぞ、と言う元太。 今回の映画ではずっといつも抱えてたサッカーボール。大好きなヒデのサインが入ったボール。 「俺にとっても大切なボールだけど、このボールで皆の命が助かるならそれもいいよな」とか言う元太がすごい大人に見えた。 かっこいいよ、元太! その元太のボールを光彦に繋ぎ、光彦が歩美ちゃんに繋ぎ、歩美ちゃんがコナンに蹴ろうとしたら、瓦礫に阻まれて変な方向に飛んでしまう。 その先にいたのが哀ちゃん。哀ちゃんからコナンにボールが渡る。 直接狙うのは無理でも、フリーキックなら狙える。現役サッカー選手が棒読みで教えてくれたフリーキックがまさかここで重要な意味を持つとはな! それで成功して爆弾は止まる。
棒読みサッカー選手はあと、走るのが遅くても何か1つ伸ばせるものがあればそれを長所として自分の使いどころを考えて行くとか、何かすごくいい事を言って、その台詞をコナンが犯人に言うんだけど、棒読みだったのでよく覚えてません。
犯人の動機は知り合いの子供が死んだのは小五郎とサッカーのサポーターのせいだと勘違いしたせい。 サッカーの試合があった日、救急車でその子供が運ばれていたんだけど、小五郎とサポーターが救急車の走行を妨害して2分ほど車が止まって病院の搬送が遅れた。それが直接の死因じゃないけど、2分でも何でも早ければ助かったかもしれない、という想いがあった。 救急車を止めたのは、熱中症の患者を小五郎達が介抱していて、その子供が乗った救急車を彼らが呼んだ救急車だと勘違いしたからなんだけど。
コナンが三浦選手と出会って一緒に練習してリストバンドを貰うエピソードがあるんだけど、それすらも伏線になっているという、ね。
犯人と動機だけバラして上手くまとまってない感想だけど、サッカーシーンが多いので、サッカー好きじゃない人には辛い映画だったよ。 クライマックスのシーンは面白かった。さすがコナンだと思ったけど、Jリーグコラボ映画だし、原作者も製作もサッカーシーンにすごく力を入れていた。 サッカー映画ですね。サッカー+爆弾事件映画。とりあえず、サッカーがすごく好きなんだねって事は伝わりました。 あ、あと、興味ない振りして実は大阪チームを応援している哀ちゃんがツンデレで可愛かったです。
(2012.4.20)
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