幽玄に沈む庭
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2004年06月17日(木)
an usual day

目が醒めて、

遥か彼方に自分が着てしまった事に気付いた


この、長閑な所に居る自分が妙に浮いている気がして

周りで同じく電車を待つ人々との間に、密かな、でも鮮明な差を見出して



思わず苦笑した



私には、鋭さがないと生きていけない

そんな気がした

きっとこういうところに居ると、

だんだん自分の感覚が鈍って、

仕舞には受容した感覚をそのまま容れてしまうようになるのだろう


そんな、気がした







学校に辿りついた後、

偶然、先輩に逢って

中途半端な時間だったこともあり、撒きビラの手伝いをした


その後だった・・・

次の授業の教室の階に下りてきて、先輩との別れ際に振り向いてお辞儀をした

下げた頭を上げる私の視界に

私と先輩の間を駆け足ですりぬける独りの後姿は

あまりにも衝撃的で

唐突で

思わず顔を巡らせて姿を追いかけてしまった



後姿がこんなに印象的なものだとは思わなかった

それだけに、強烈だった





私は、やはり自分の感情が分からない

好きなのか

やはり気の迷い、というか一時の揺らめきなのか

確かに、嫌いではないが

対等な位置にいるものとして認めるが


・・・同じ「世界」にいても居る場所が違いすぎる

距離が遠すぎる

だから、多分

この気持ちを開放したところで

何も起こりえないだろう


却って、其れは結局私には自虐でしかない

気持ちを伝えられれば良いなんて、自己満足でしかない

人間同士の交流は、返答が欲しければ必ず双方向的だ

勿論、伝えられたら相手は何か答えるだろうけど

答えざるをえないだろうけど

最初に自分がそう思ってる時点で、全てが歪んでしまう


・・・と、

そう思うから

多分、私はこの思いを抱えて

そして、きっと風化させるのだろう

誰になんと言われても良い

私は独りで生きるんだ











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