幽玄に沈む庭
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2003年09月06日(土)
世界構築についての考察




世界を丸まる一つ

この「世界」というのは

要するに「異世界」のことで

ファンタジーものでも

ここの世界、つまり地球(と説明しておこう・・・)の一時点をベースにしたものは除くとして

簡単に言ってしまうと

良くある剣と魔法の世界とか

まぁ、無い場合もあるけど・・・


とにかく

世界1つを

言葉によって創り出すのは大変な訳で

当然、言葉遣いとかは大切な訳だけど


その前に


どこまで外国語を使えるか、という問題がある

ここでの外国語とは英語とかドイツ語とか・・・

まぁ簡単な例で言うと

其処の世界独自の言葉は存在するだろう

異世界な訳だから

活字で「物語」を読む分には

日本語なり、英語なり

作者と読者の都合で決定されるわけだけど・・・

特定な意味を持たせたい場合には他言語を使いたい場合もある



具体的な例では

呪文とか

ありきたりな例だと

「サンダーストーム」とか

日本語だと「雷嵐」

やっぱり、感じは変わってきて日本語だとちょっと硬めな感じがする

何語を使うかは、作者の思い入れにかかって来る訳だけど



原点回帰

そもそもが、異世界

言語体系そのものが違う可能性もあるけど

単語を取り出した場合

理屈としては

異言語を日本語なりに訳している、と言う事になるから

語感が良いからって局所別言語というのはどうなんだろう

という疑問が挙がる

例えば

完全に日本語に訳すと

「雷嵐!」というのを

異言語では

「ゲロッチョ!」とか言っている可能性もある

作者の考え次第だけど・・・

ここで、この場合

「呪文のつもりだから普通に日本語で書くのはどうだろう・・・でも異言語を自分で作りだして『ゲロッチョ』とか言わせるのも・・・」

という問題が生じる

多くの場合

妥協策として

「サンダーストーム!」

という風に「別言語」で取り繕ってみたりする


でも、「異世界」というものを構築する際には

あまり多くの言語を使用しないのが賢明でもあったりする

異世界が必ずしも単一言語で構成されているとは限らない

言語と言うものは存外に侵食力の強い物で

作者が折角作り上げた世界に

あっさりと穴を空けてくれたりするからだ

簡単に言うと、作者が脳味噌を絞って考えてくれた様々な固有名詞の中にいきなり英語だのが飛び出すと、違和感ありまくりなのだが

かといって、いきなりスワヒリ語とか使われても其れは其れで問題が・・・



だからといって

作者で言語まで作ると

其れは其れで大変だったりする

「ゲロッチョ」と言われても読者には何なのか分からない

「サンダーストーム」だと

あぁ雷の嵐ね、という風に理解してもらえるだろうが

「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズを書いたトールキンは其れをやった訳なのだが

彼は言語学者だった

文字はどこぞの古文字を使ったらしいが

だからこそ出来た技とも言える

まぁ、彼の本を1冊も読んでいない身には

この程度のことしか言えないが・・・


さて、私はどんな世界を作ろうか・・・













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