| 2021年03月23日(火) |
咲けばあとは散るばかり |
もう忘れかけていたような朝の寒さ。
山間部では氷点下のところもあったようだ。
彼岸が明けて「寒の別れ」ではないかと思われる。
季節がまっぷたつに切り裂かれる時の冬の痛みのようなもの。
日中は穏やかに晴れすっかり春の陽気となる。
あちらこちらの桜がとてもきれい。空も桜色に染まる。
ラジオから「咲けばあとは散るばかり」と声が聴こえる。
なんだか哀しい言葉に聴こえたけれど
潔くて儚い桜のそれがうつくしい姿なのだろう。
仕事を終えて帰り道。県道沿いの桜が見事でしばし車を停める。
ゆっくりと歩いてみたい気持ちを抑えてつかの間のお花見だった。
まだ見納めではないだろうと思いつつもなぜかせつなくてならない。
なんだか失うのがこわいのだ。それは愛しければ愛しいほどに。
後ろ髪を引かれるようにまた車を走らせていた。
「晩ごはんは何にしようかな」と考えながらのこと。
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