2020年12月05日(土) |
冬うらら祈りはきっと伝わると |
「春うらら」という季節の言葉があるけれど
「冬うらら」という言葉もあるのだそうだ。
今日がまさにその冬うららだったのかもしれない。
真っ青な空から冬のやわらかな陽射しが燦々と降り注いでいた。
午後から久しぶりの川仕事。海苔の赤ちゃんの可愛らしいこと。
網を緑に染めてちいさな芽がいっしょうけんめいに生きようとしている。
そんな愛しさが励みになる。そうしてそれは希望にもつながる。
どうかどうか順調に育ってくれますように祈りながらの作業だった。
海苔網は5枚ずつに重ねてありそれを1枚ずつ漁場に張って行く。
今日は3時間ほど頑張って20枚の網を張り終えた。
先日からじいちゃんが一人で少しずつ作業をしてくれていて
私が仕事を休まなくても良いように段取ってくれていた。
一人でもやれば出来るのだと少し得意げな顔も頼もしいものだ。
おかげで来週末には終えられそう。後は収穫を待つばかりである。
帰宅して大変なニュースが舞い込んで来る。
県内のコロナの感染者が今日も最多更新しており19名とのこと。
そのうち2名はなんと職場のある山里の人なのだそうだ。
もう愕然とするしかない。まるで悪い夢を見ているよう。
真偽を確かめようと同僚に電話したらもう村中の噂になっているらしい。
ちいさな山村のことみんなパニック状態になっていることだろう。
そう言う私もすっかりパニック状態になってしまった。
かと言って仕事を放棄するわけにもいかず大きな不安を抱える。
逃げるわけにはいかないのだ。なんとしても立ち向かって行かねば。
家族とも話し合いこれまで以上の感染予防に努めるしかない。
どうかどうか守って下さい。祈る気持ちで救われるのだろうか。
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