今日も厳しい残暑。元気過ぎるほどのおひさま。
つくつくぼうしがしきりに鳴いて夏を惜しむ。
日が暮れるのを待っていたかのように秋の虫たちの合唱。
ささやかな秋の気配を感じながらこれを記し始めたところ。
朝の涼しいうちにとお大師堂へお参りに行っていたけれど
川風はぴたっと静まり汗びっしょりになってしまった。
日捲りの暦は金曜日のままでふと寂しさをおぼえる。
この暑さではお参り仲間さんの足も遠のいているのだろう。
しばらく会っていないSさんは元気にしているだろうか。
花枝を新しく活け替え自分に出来ることをする。
お供えのお菓子を持参してなかったのは不覚だった。
詫びる気持ちと一緒に般若心経を唱える。
流れる汗とともに流す灰汁もあるのだろうとふと思う。
さらりさらりと水の音。川は清くゆったりと流れるばかり。
じいちゃんは漁協の出役で川仕事に行っていたので
なんとなく気になってしまって土手から様子を見に行っていた。
案の定いささか無理をしている様子ではらはらと見守る。
若いお仲間さんに交っての作業は身体に堪えるものだ。
そうして今年も海苔の漁場の準備がもう始まってしまった。
私も少し気を引き締めなくてはならない。覚悟の時が来たのだ。
ゆっくりと休めるのも今の内と午後はひたすら寝てばかり。
目の前にそびえる山があるのなら野原で寝転ぶのも必要な時間。
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