2020年06月19日(金) |
あとは這い上がるだけだ |
雨のち晴れ。雨あがりの青空のなんと爽やかなこと。
夕陽の空から吹いてくる涼風に身を任せながらこれを記し始める。
あがきや焦りや憤りや昨夜の私はどうかしていたのだと思う。
とことん書いて気が済んだのか時には愚かな自分をゆるしてあげよう。
堕ちるところまでおちてしまえばあとは這い上がるだけだ。
昨夜眠りにつく前に先日本を出版した友と少しだけ話をした。
心の底から素直に感想を伝えられてほんとうに良かったと思う。
同じ時代を生きて来てともに老いを感じながらも
あがくことも焦ることもしながらとにかく前を向こうとしている。
私たちは「同志」なのだとあらためて思った夜のこと。
今日も仕事の合間に友の本を読みながらなぜか涙があふれていた。
その涙の訳を誰が知ろう。まるで友と私だけの秘密事のように。
仕事を終えて帰宅すれば日常の事が待っている。
私はそんな日常のなんでもないようなことが愛しくてならない。
いつもと変わらないこと。それがどれほど幸せなことだろう。
夕飯のチキンナゲットを「マックのとちがう」と拗ねるあやちゃん。
お姉ちゃんが食べないならわたしが食べると喜ぶめいちゃん。
イカのお刺身を分け合う父と娘。昨夜の南瓜煮をせっせと食べる私。
娘むこが帰って来るとイサギのお刺身。彼はイカが苦手なのだ。
流し台にはてんこ盛りの食器。それも幸せのカタチをしている。
我が家には我が家のカタチがある。パンダ柄のお皿を優しく洗った。
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