2020年06月17日(水) |
儚いネット空間でのこと |
曇り日。時おり薄く陽射しがあったけれどずいぶんと涼しく感じる。
早朝のこと台所の窓から燃えているように紅い朝焼けが見えた。
綺麗な朝焼けが見えた日はお天気が崩れると聞いたことがある。
その通りなのか明日はまとまった雨になりそうだ。
SNSでは会話を控えめにしているのだけれど
今朝はとある詩人さんから声をかけて頂き思いがけず嬉しかった。
少しだけ会話をしているうちに大阪豊中の方だと知りおどろく。
豊中と言えば「たくちゃん」「けいちゃん」の住んでいる町。
ネット空間での出会いとは言えふたりのことは一生忘れられない。
どれほど心を通い合わせたことだろう。縁の深さを感じたことか。
まだ20代だったふたりのことを我が子のように想っていた。
たくちゃんは今年46歳になった。けいちゃんは41歳になる。
今はもう音信不通になっているけれど誕生日が来るたびに
歳を数えることでささやかに繋がっていられるような気がしていた。
きっとこの先も私は生きている限りふたりの歳を数え続けることだろう。
たくちゃんは逞しいお父さんになっているかな。
けいちゃんは目指していた教師になっているかな。
もしかしたらけいちゃんもお父さんになっているかもしれない。
いろんなことを想像しながら懐かしさで胸がいっぱいになってくる。
儚いネット空間でのこと。深く関われば関わるほど辛い事もある。
顔が見えないから「言葉」だけが頼りだったようにも思う。
その言葉で誰かを傷つけてしまったことも少なからずあった。
ちゃんと目を見て向かい合って謝ることの出来ない世界なのだ。
去る人は追わない。どんなに追いたくてもそれは不可能なこと。
たくちゃんとけいちゃんは羽ばたいて行ったのだと思っている。
ふたりがいちばん苦しかった時にそばにいてあげられて良かった。
ふたりの人生のほんの一部分に「わたし」がいるのなら救われる。
私がふたりを忘れられないようにふたりが私を憶えていてくれたなら。
そんな儚い願いを今夜はそっと記してみました。
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