2020年04月08日(水) |
またしばらく会えませんね |
日中は20℃を越え汗ばむほどの陽気となる。
まだ散り急がずにいてくれる桜がきらきらとまぶしい。
健気に辛抱強く精一杯に。ひともみなそうでありたい。
午前中に母の転院。県立病院まで迎えに行く。
病院はコロナの患者さんを受け入れているためか
まるで厳戒態勢のような異様な雰囲気が漂っていた。
玄関前で検温をして来院目的の記入を済ませ
やっと母の病棟まで辿り着くことが出来る。
病室へ行くことは禁じられており看護師さんが
身支度を整えた母を車椅子に乗せて連れて来てくれる。
「会いたかったよ」笑顔で語りかけてみたけれど
母は何も言わなかった。笑顔も見せずひどく戸惑っている様子。
なんだか胸が締め付けられるような寂しさが襲って来た。
転院先の病院は母のかかりつけの病院で安心ではあったけれど
入院前の診察で医師からまだ油断の出来ない状態であると聞き
長期の療養が必要とのこと。まるで覚悟をしていたような母。
「死ぬ時はここで死にたい」などと言ってその時少し微笑む。
冗談であっても縁起でもないことをと思ったけれど
笑い飛ばしてくれた医師と一緒に私も微笑んでいられた。
そうしてまた母の入院生活が始まる。
「またしばらく会えませんね」と看護師さんの声がとても優しい。
コロナ騒動さえなければと嘆くのはよそうと思った。
夕方のニュースで高知市内で1人の感染者。
近隣の市町村でなかったことにほっと救われる思いになる。
毎日続いている県の記者会見、明日はないことを祈りたい。
市内の小学校は来週からの休校が決まった。
新一年生になったばかりのけい君が可哀想でならない。
そうしたらあやちゃんがオンラインゲームで一緒に遊ぶのだそうだ。
こどもたちはとても元気。おとなよりもずっとずっとたくましい。
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