曇り日、少し蒸し暑かったけれどさほど苦にはならず
吹き抜ける風のおかげで昨日よりも過ごしやすかった。
職場の庭にねむの木の花が咲き始める。
天使が羽根をやすめているような可愛らしさ。
ふと母を想う。ああ見せてあげたいなとおもう。
数年前の事、あまりに大きくなり過ぎたねむの木を
母がのこぎりで切ってしまったことがあった。
「どうして酷いことをするの」と声を荒げたことが今は懐かしい。
もうその痕跡はない。ねむの木はまたすっかり大きくなった。
仕事を早めに終わらせてもらって帰宅。
夕方、土手を歩く外国人の男女のお遍路さんの姿が窓から見えた。
お大師堂に向かっているのに違いないと思い
ふたりを見届けようと土手の道へと走って行く。
そうしたらちょうどSさんが自転車で行くのが見えて
ふたりよりも先にお大師堂に向かったようだった。
ちゃんと出迎えてくれるに違いないとほっと安堵。
水道もなく不便なお大師堂だけれど
少しでも疲れた身体を癒してほしいと願わずにいられない。
今日も「いい日」でした。ありがとうございます。
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