みみずのたはごと

2008年11月09日(日)  三国志は青春の思い出

つーわけでレッドクリフ I 見てきました。
なんてゆーか……どこの同人誌……。(周×孔×周)(EDの歌詞どうにかして…!)(alanちゃんは好きだがあの歌詞はちょっとげほごほぐほ)
いやその。私が腐ってるだけなんでしょうが。ぎ、ぐげご。
……チャイニーズエンターテインメントでした。さすが中国製なだけあって演義テイスト盛り沢山で、孟徳さまファンには残念なことになってますが。演義好きさんには普通に楽しい話だと思います。ただちょっと無駄に力入れすぎなシーンが多いかな…。各シーンを適当な長さにすれば2部作にしなくても収まった気がするよ。
しかし朝日新聞でジョン・ウーが欧米公開を念頭に作ったって言ってたけど、演義の予備知識なしでどこまで面白いのかは疑問です。

以下、ネタバレ。
二喬の詩のネタが華麗にトリプルサルコーで孟徳さまが駄目男に成り下がってました。私は蜀派ですがでも孟徳さまは普通に有能で立派なひとだと思ってるんですが(むしろ蜀漢正当論に半眼になってみるひと)、やっぱり中国人の儒教的発想だと駄目なんかなあ。あ、でも小喬に夢見るだめおとこは可愛かったです(笑) 自分で絵姿まで描くってなんだその可愛いいきもの。
アクションが人外なのは中国歴史ドラマの宿命なんだと思う。英雄であればあるほど人外。高校時代に見た中央電子台の『三国演義』の衝撃(笑撃)がものすごかったので、今回は「やっぱりこうくるか…!」と笑いの発作に打ち震えるだけで済みました。(三国演義はすごかった…鎧の中に阿斗つっこんで戦う子龍さんの笑える雄姿は忘れられない)
金城武の諸葛亮は胡散臭い微笑みがとってもらしかったですが、どうせ演義を元にするなら呉に単身乗り込んで周瑜と丁々発止な場面をこそやってほしかった。言葉がなくても音曲であっというまに意気投合するってどんなんだ。仲良すぎて悶々とします。それとも周×孔憎しみ愛だいすきッ子な私のほうが歪んでるのか。パートI見た感想だと、孔明が玄徳さまの所に逃げ帰るのは周瑜に殺されそうだからじゃなくて、小喬が嫉妬にかられて殺そうとしたからじゃないかと邪推しちゃうよ。
美周郎はいろいろ全開でした。主君であり親友の弟である孫権を虎の前に放り出すってどんな忠臣だよ。でも孫策の言葉とか口にするシーンでうっとなった(私が勝手に)。策は孫堅パパと一緒に位牌で登場でした。尚香ちゃんがほんと可愛くて、言動に頭痛める周郎がプリチーでした。でも赤壁の周郎は切ないのでちょっと苦手です。だってこのあとすぐ死んじゃうんだと思うと…ううう。
そんなかんじで、とにかく劉備軍と呉の仲良しっぷりが違和感な超大作でした。


そういや一緒に見に行ったのは普通に歴史好きな一般人だったんですけど、高校時代に正史を(部分的にだが)読んだと言ったら、ませてるねと言われました…。え、そ、うな、の…?(私の周りは皆読んでたけど…)
普通の歴史好きと歴史ヲタクの線引きがどこにあるのかわかりません先生。


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葛生冴 [MAIL] [HOMEPAGE]