●モウソウ日記●


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2005年02月26日(土) 『本日のよりぬき再掲載 【4】』


■童話☆ほじりぐせ■


むか〜しむかし、
ある村に貧乏で子宝に恵まれず、友達も居ない
寂しい夫婦がおりました。
ある日のこと。
男が朝起きて、いつものように鼻をほじったら
なんと、大判小判がざくざく出てきました。

奥さんは大騒ぎです。
貧乏な男の家はたちまちお金持ちになりました。

次の日。
ひょっとしてと思って鼻をほじったら
子どもが3人出てきました。

奥さんは大騒ぎです。
さびしかったの男の家はたちまちにぎやかになりました。

その次の日。
もしやと思って鼻をほじったら
次から次へと各国の国旗が出てきました。
通りすがりの村人達は大盛り上がりです。
男はたちまち人気者になりました。

ある日、男は気付いてしまいました。
「おれの鼻は良い鼻だ。そうだ。毎日ほじって楽な生活を送ってやろう。」

幸せとは、神様が与えて下さるささやかなプレゼント。
それに気付かずすっかり強欲になってしまった男が
さらに鼻をほじってみると、
今度は色男が出てきました。

奥さんは大騒ぎです。
子どもを連れて、かけおちしてしまいました。
男の家はがらんとしてしまいました。

男は毎日鼻をほじりました。
いつでもところかまわず。
ろくに仕事もせず、今度こそは、今度こそはと思いながら。
みんなは気持ち悪がりました。
出てくるのは鼻くそばかり。

「こんな鼻いらない!」
ついに男は怒りました。

ですが、癖とはそう簡単に直らないもの。
男は毎日鼻をほじりました。
ほじって、ほじって、目的を忘れてもなおほじり続けました。
指もふやけ、爪もはがれ落ち、それでも無心でほじり続けたある日、
今度は、次から次へと鼻が出てきました。
それでも男は目的を失ったままほじり続け、
ついに男の鼻はなくなってしまいました。

もう鼻もほじれません。
ほじりぐせが治ってよかったね。

おしまい。




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