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2022年01月09日(日) 灰燼の欲

其れは、気づいたら側にいた。
過去に私が描いた作品でも何度も表現した。今見聞き返しても的を得た表現で且つ解決までたどり着けていた。
上手く付き合っていけると驕っていた。消えることのない其れはこれからも側にいたとしても何も言わずに私を苦しめるだけのものだと思っていた。耐えればいいと思っていた。
この半年間、其れに餌を与え飴を与え甘やかしてしまったんだ。付け上がった其れは私を壊し始めた。
楽しい人を演じるために飾り立てたメッキは削がれ、日々の記憶は薄くなり、どこにいてもどこか嘘のような夢のような感覚。愛知にいても東京にいても。
東京の家に帰ると散らかった部屋と山積みの問題が私を殺しにくる。比喩ではなく、文字通り殺しにくる。
10年前に大切な友を失った。だから自分は彼のためにも生きようと刺青を入れた。その覚悟すら、其れの前では無意味だった。最後のページを開いていた。

私はもうここにはいない。

ライブ会場で会う貴方の前の、メンバーの前の、恋人の前の、
貴方が見ている私は全て偽物で貴方に気に入ってもらいたい浅薄な生き物。
こんな私を好きなふりをしてくれてありがとう。
でもそれは私じゃないの。

愛を簡単に信じられるくらい馬鹿なままいられたならよかったのに。

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乖離する自分と自分、たった一人でもこんなに忙しなく戦っているのに、裏切り妬みが降りかかったり事故に巻き込まれたり。それでいて懲りもせず人に振り回されたり。
でもそれがあるから、今じゃねえなあって思うの。私の本はもう最後のページだけど、私が登場する他人の物語はまだ中盤だから。その結末が知りたくて、その欲と中指立てて舌出して煽ってやりたい気持ちが少しだけ私の手を引いてくれる。そんな憎悪だけじゃないけどね。自分の音楽好きだし。
音楽作るのには疲れたしもうしんどいけど私が作る音楽がとても素敵だから自分自身が聞きたいから作る。

説明すら上手くできなくなった私の本心、其れに乗っ取られつつある精神、
どうせ終わるなら嘘でもいいから愛が欲しかった。


2021年04月09日(金) We are in our only 9Dayz

昨年末から9DayzGlitchClubTokyoというグループを始めた。
私は所謂プロデューサーという立場で、ステージに立って歌っているわけでもなければ面からは見えない位置にいる。アイドルというカテゴリーにおいてプロデューサーという立場は裏方に徹してグループを運営する一スタッフに過ぎないように思う。だとしたら私は見当違いなほどその領域を逸脱してこのグループに狂奔している。作詞作曲、方針、その全てを己の舵一つで進める。舵は軽い、背負うものは重い。
しかし幼少期より内に秘めた謎の反骨心のおかげで未だに捻くれた音楽的趣味を持ち、無意識に周りの人間との違いを求めるおかげで独自の針路を航海できている。個性的であることがどれほど孤独であるか、それがどれほど大事なことかは理解できているつもりだ。

始動時から期間限定で参加してくれたキミノ・フイを3月22日にSHIBUYA WWWで送り出した。ご存知の通りリムキャット終焉の会場である。自分の音楽史において一番思い入れのある会場で最高のライブをさせてあげたかった。音も照明も演出も今出来うる最高の形でのライブができた。メンバー各々の努力への感謝は大前提で、あの日のライブを作り上げられたことを誇りに思う。ライブの翌日に満開となった桜。その桜が散る頃に再始動した。これも出来過ぎた演出だった。

そして第2期としてメンバーを加え新たなスタートを切った。
こちらとしては隣の芝生がどうなってようが知ったことではないけど飛び回る雀達は咀嚼もせずその色だけを見て比較をする。
砕いて言えばアイドルだからと舐められたり、アイドルらしくないからと舐められたり。
私は元来、万人に評価される音楽を作ろうとは思ってない。自分の心のどこかが震える音楽を作りたい、ただそれだけである。その“それだけ”に私の全てを賭している。器用ではなく、完璧から程遠い自分の唯一のプライド。それを私は9DayzGlitchClubTokyoという物語と作品に注ぐ。響かないならそれでいい、求めないのなら餌を与えない。ごく自然な営みで別々の世界で生きよう。

生きてきた年月も経験値も違う、生まれた場所も育った環境も違うメンバー達にはそれぞれの戦いもあるだろう、各々の完璧もまだ見えていないだろう。だから私と出会い変わり始めた日々の中で私が知っている幸福を全て渡したい。一生のうちの一瞬の華やかさを彩りたい。

私が思うプロデュースとは、私の掌の上で転がすことではなく手を引いて行きたい場所へ連れて行くこと。
結局、国語の成績もすこぶる悪い私の言葉や態度より、たったひとつの楽曲の方が説得力がある。

要するにいい曲作ります、ということ。いつもこれじゃん!
何が言いたいかって、とにかくかっこよくていいメンバーでかっけー曲やってるうちのグループまじイケてるねって話(突然の俗語)

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5月に俺の新しいバンドが始動します。こちらの制作が始まってます、せっかく新しいことするのに今までのアウトプットじゃつまんないからいつも以上にセンスをぶっ壊して音楽作ってます。

安定も安心も己を腐らせる為の罠でしかない、もっと刺激を、もっと痛みを。

そうして私は私の中にいる修羅の傀儡となる。


2021年01月13日(水) hate and blue


ある1つの最高の形での解散ができた。
それは、今できる最高の形でという意味で。
もちろんもっと多くの人に聞いてほしかった。
制限などなく手をあげ、あの場所にいたことを感覚に刻んで欲しかった。
もっと多くの曲を作りたかった。
ずっと続けていたかった。
それが叶わない中での、最高のライブ。
私がボーカルとしてできる最高にして限界の場所が、2020年9月28日の渋谷WWWでした。

リムキャットを解散させました。
それから私は新たな活動を始め作品を作り、足を止めたリムキャットの自分との距離が開き、
その中で聞くリムキャットの曲がとんでもなくかっこいいことに深く嫉妬しています。
金色の長髪を振り乱しフライングVを弾くあんなにかっこいいギタリストをもう見れないなんて。
理解してるけど、理解できないね。

ねえ、覚えてる?
レクレンズの解散からリムキャットが始動するまでに、一度それぞれの理由で分解したね。
それでもやっぱりやってみようって4人でまた活動することになった時、9.28のあのステージに辿り着くとは夢にも思わなかったね。
アルバムをリリースして、店舗への挨拶回りでいろんなタワレコに行ったね、俺は苦手だからって言ってみんなが変わりに行ってくれて。郡山とか、神戸とか、福岡とか静岡とか。今思えば深い考えもなくいろんな土地に行ったね。活動中にお世話になってたレンタカー屋もたくさん閉店したね。MPVに無茶して機材積んだね。
リムフェスも恒例行事になって第一回は不安しかなかったけど3回目からは「絶対楽しい日」だったから仲間たちに囲まれる幸せを噛み締めたね。
下北沢走り回って、全然知らない人がリストバンドつけててくれてるの見て、なんだか嬉しくて。暑い季節ばっかだったし打ち上げは荒れるし、大変だったけどその分幸せだったね。
赤毛が入ってからの最終期はどこに行っても最強のバンドだったね。それだけじゃいけないんだけど、でも毎日が楽しかったね。

その全部が、終わったんだよ。

深夜の高速道路、みんな寝てる中1人で運転してるあの空間が好きだった。
サイトウの脱退があって、新メンバーが入ったくらいからこのままじゃ終われない、守らなきゃって気持ちが強くなってどんどんプレッシャーに潰されていった。
余裕がなくなり研ぎ澄まされた感覚だからこそ気づけた痛みがあったし、その冷たさが後期のリムキャットの詞や音に活かされ心酔できる作品が生まれた。
様々な理由や個々の思想もあったはずなのにラストライブに7人で出れた。
いいバンドだったね。

リムキャットをやれて幸せでした。
栞というアーティストと一緒にいられて幸せでした。
10年前、池袋サイバーでなんとなく栞に声かけた自分を褒めてあげたい。

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私は今、ひととなりのギタリストとして、
9DayzGlitchClubTokyo、バイオレットワールドのプロデューサーとして、
そして数多のアーティストの作家として
居場所や責任がある。
仲間達とそれぞれの未来を見ながら日々を忙しく過ごしています。

肩の荷が下りたなんてことはなく、リムキャットという痛みを分かち合える幼馴染のような、家族のような居場所がなくなったことは私にとって想像以上に響いており、必要以上に精神が逆立っているように感じる。
バランスを崩す心身、明確に失速した視界、理想から離れていく日々。
今私にできることは、この燻る青い炎のような憂鬱の上に鉄の塊を押し付けること。

こんなに人間やってるのに下手だなあ。
でもこんな自分だから出会えた人たちがいるんだから、もしどこかから人生をやり直して
違う世界線に行けると言われても断るんだろうな。
今とても辛いよ。でも楽しんでるよ。

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穴が空いていてそこを無言で通過していく冷たい風、
その冷たさが時に私に嘯く。

もう終わりにしよう 消えてしまおう たった5歩で終わりにできる と。
それでもまだ無様に踏み止まっているのはもうちょっとこの先の未来が見たいから。

だから自分の最期を決めた。

妹たちのような9Dayzやバイオレットを育て、
間も無く始まる新たなバンドのキレた作品を作って、
あと2回リムフェスをやって、
親に恩返しして、仲間たち全員に感謝して、
宇宙のような星空を9回見て、海に沈む太陽を愛する人と9回見て、
めちゃくちゃ痩せてかっこいい状態になったら私は人生を終わらせる。

最後の1行が何よりも難しそうだからたぶん大丈夫。

伸びすぎた街路樹が窓に掠るように不意に私の命の電源スイッチが押されてしまった場合
その時はすまない、遺す言葉はPCのメモ帳にあるので検索してください。


2020年07月18日(土) beautiful ends

もうすぐ夜明けが来る。
コントラストが少しも上がっていないのに誰に起こされたのか鳥たちは鳴き始める。
何万kmも離れた太陽の気配に気づき、そして日が沈む頃人知れず鳴き止む。
その鳥の声が昨日と変わっていたとしても俺たちが気づくことはない。

夏が近づく度にこの夏をあと何回感じられるのだろうか、と考えていた。
やはり永遠にも終わりはあった。
最後の夏がきた。

悲しんでいる間にこの季節が終わってしまうほどに俺の世界は速度を上げてしまった。
それならば、如何に華やかな夏にするか。うるさいほど眩しく、歪むほど色鮮やかな夏にしよう。
そしたらきっと視力の落ちたこの2つの目の奥に残るはずだ。
右目には君と過ごした過去を、左目には君たちと過ごした過去を。

ああ、この妄言を記し出してもう23分も経ってしまった。

もう夜明けだ。
こんなに科学は進んでいるのにあの青とオレンジの空の間の色を誰も知らない。
俺はあの色が好きなんだ。混ざり合ってお互いを受け入れているように見えるから。

この夏を忘れる頃、俺たちはお別れをしなきゃいけない。
君にトラウマを植え付けるほどに深く鋭い音でサヨナラを告げるよ。

そういうのは得意なんだ。


2020年04月05日(日) 欠陥品

以前から少し気づいていたことを。

0を1にするタイプの人と、1を10にするタイプの人がいるという。
無の状態から生み出す人と、そこにあるアイデアを広げる人。
元々後者だったと思う。表現したいという感情が溢れ、気がついたら前者になっていた。
「芸術に答えはない」というけど「俺が作りたい芸術」には答えはある。自分しか知らないことだけどね。
その答えに向かい生み出す行程は驚く程に心を傷つける。他の人はわからないけど、俺はそう。
その繰り返しで27歳くらいまでは心を病んでいた。だからこそ生み出せた作品もたくさんある。
前にもこのブログに書いたと思うけど、このままじゃダメだという強い焦りと目に見える変化が欲しくて右手に刺青を入れ、自分を変えようとした。
背伸びして面白い人・魅力的な人を演じ続けるとやっぱりつま先あたりから疲れてしまうんだけど、それ以上に他人から必要とされることが嬉しくて。中毒のような状態で走り続けてきた。
昔から早口だし、気分屋だし、喜怒哀楽も激しかった。そういったハードモードな中で戦ってきたから今では感情のコントロールはとても上手になったけど、何かがおかしいことに気づいた。
作詞作曲や映像を作る仕事をフリーランスで行なっている俺にとってフラッシュイメージはとても大事なこと。日本語だと「思いつき」ね。それがたくさん出るから俺は作曲で行き詰まったこともないしアイデアは常に溢れてくる。

その思いつきが悪い方向に向かうこともある。

閃いて、行動して、抱えきれなくなる。そのプレッシャーに追われる。そのストレスで心を壊してしまう。
遊びに行くにも今から行こうとか、欲しいものがあれば今買おうとか、そんな毎日。周りの人を困らせてしまう。
話している途中で次の話しや結末を想像して飽きてしまう。話題がどんどん変わってしまう。
散らかった部屋、突然片付けたくなる衝動、早めに起きて準備しているのに集合時間を守れない。

幸い仕事は早いし、技術も才能も多少は持ち合わせてる。
他人に嫌われたくないから対人時には自分を良く見せようと取り繕えるし、音楽に対するプライドがあるから抱えきれなくなった仕事もギリギリでこなす。

はっきりとADHDの症状であると言われた。本を読んでもネット記事を見てもまるで俺のことが書かれているみたいだから医者に行く必要なんかなかったわけだけど。
脳からの信号を抑制する薬が効くらしく、気持ちも楽になるそうなんだけど、それと同時に「フラッシュイメージ」が出にくくなるらしい。思いつきで行動させなくする薬なんだからそれはそうだよね。

え、じゃあいらんわその薬。

いろいろ不便だとも思うし、知らないところで嫌われたり変人だと思われてるのかもしれない。
でも別にいいかなあ。俺作ってる音楽かっこいいからなあ。それが犠牲になるようなことは何もしたくない。
心が壊れようと、不安に襲われようと、俺が作る音楽は魔法のように自分を違う場所へ連れてってくれる。
イケメンで万能型でなんでもできる人にはなれなかったけど、この欠陥品の自分に何も不満はない。

そんなわけで精神病です!イェーイ!フゥー!!!リスカするぞー!!!しないぞー!!!

※鬱病等を言い訳にするタイプの人間を心から嫌悪しています。お前の病気なんだからしっかり相手してやれよ。


2018年09月16日(日) a rule of rule

9/21(金)
下北沢CLUB251
リムキャット3回目のワンマンライブ。

初回は2016/2/18。
2回目は2017/4/23。
当時も自分たちができる最大級の力で演奏したけど、それから何度もライブをしていろんな出会い別れ経験を積んできた今の俺たちは過去2回のワンマンを上回る最高のライブができる。
俺たちは「曲を届ける」ということに重点を置いてる。ライブハウスで出会うたくさんのバンドの中にはエンターテイメントに重点を置いてるバンドもたくさんいるし、バンドという人間ドラマに重点を置いてるバンドもいる。
うちらは違う、作品を演奏することと音を届けるというところが起点。普段のライブもライブハウスに事前に資料を送って照明打ち合わせをして…ということを毎回するようにしてる。ライブだからね、音も大事だけど目から入ってくる情報も大事だもんね。ワンマンライブってそういうこだわりを細部まで詰めこめる。だからリムキャットを好きでいてくれる人全員に見てもらいたいんだよね。
自分の周りにはワンマンライブやワンマンツアーが当たり前な人もいるしフェスでいけいけな人もいて、どうしても自分の立ち位置と比較してしまうこともあるけど、俺は今できることを本気でやるしかないし俺たち4人で背伸びせず最高の曲達を演奏するしかない。しかないっていうかそれが俺たちの正解。

9月21日 金曜日
下北沢CLUB251
リムキャット ワンマンライブ
「a rule of rule」
19:00会場 19:30開演 21:30終演
前売チケット \2,500-
限定缶バッジプレゼント。
新曲含む22曲の演奏。

ご予約お待ちしてます。
予約→kuma@rec-lens.com
ワンマンチケット予約
ご予約のお名前/予約枚数
を記載してメールください。

お気づきかと思いますが完全にレクレンズ時代から使ってる俺の個人アドレス笑 ちゃんとしなきゃいけないけど曲を作ることを優先しすぎて他が疎かになりすぎてる。。なんとかせねば。。
この日にたくさんのお知らせをします。
言いたいことはいっぱいあるけど、国語の成績悪かったからね、うまく文章にできないんだよね。
唯一言い切れるのは、最高の曲を作ってることとリムキャットが9/21にすげえいいライブするってこと。お口に合わなかったらすまない、けど君に合わせる気はないんだ。
9/21、下北沢で待ってるね。リムキャットの曲に包まれにきてね。


2018年05月03日(木) uzai

俺たちは俺たちの思う最高の曲を、その瞬間の最高の音で届ける為に音楽をやってる。ライブに来てくれる人、音源を聴いてくれる人の心に響いてくれるように全力で演奏する。
そこに価値を見出してくれる方がお金を払って時間を割いてくれる。
それだけでいい。唯々想像の中にしかない音を生み出して届ける。

しかし世間には違う考えでバンドをやってる人も大勢いて。

「いい景色見せてくれ」って、お前ら山でも登ってんのか。
「力貸してくれ」って、なんでチケット代払って力貸してやらんといかんのだ。
「暇ならライブ来てね」って、お前の音楽は暇つぶしなのか。届けたくないのか。
「携帯ばっか見てないで対バン見ろ、そんな人間が作った音楽に興味ない、クソな人間が作る曲は聞くに値しない」って、そもそも人間性なんて簡単にわからんしそんなことお客さんの前で言うなよ。お前ジョンレノンの人間性知ってんのかよ。うざいやついたなら楽屋で直接喧嘩してろよ。何いいこと言った感出してツイッターに動画アップしてんだよ。その場にいた音楽を聴く為にチケット代払ってるお客さんに何さらしてんだよ。対バンは見た方が楽しいけどな。

うぜーー!UZEEEE!DVDとYOUTUBEで見た売れてるバンドのMCと人間性だけ真似したって意味ねえから!みんなすげー曲いいから!芸術家だから評価されてんだぞ!

俺ら(というか主に俺)すげえ曲作るから。みんなが信じてくれてるリムキャットの音楽がもっともっと響くように。
リスナーでいてくれるあなたがすることは「いい景色を見せてくれる」ことでもなく「力を貸す」ことでもなく

ライブで最高のステージを期待する
作品を楽しみに待っていてくれる

これだけでいいんです。わくわくして、ドキドキして、音楽に触れてくれたらいいんです。

人それぞれ考え方が違うのは当たり前だけど、若手のイラっとするいきがりっぷりに少しイラっとした。大事なことだから2回イラっとした。
若手と岩手ってちょー似てる。


2018年04月06日(金) 加速と呼吸

内面のお話し。
忙しいのはもはや当たり前で、息抜きに遠くへ行ってみたりしても帰ってきたらすぐに現実の嵐の中で傘をさして走らなきゃ置いていかれてしまう。
何の才能もなく、本当は一生どうしようもなく曖昧で脈絡のない夢を見てその中で暮らしたいと思ってる。
孤独に殺されそうだった20代半ば、禁断の果実だったのか、少し背伸びして自分を変えてみたら孤独を殺すことができた。当時の俺が望んだ自分になれた。今の俺が望んでいない自分がここにいる。相手に合わせ場面に合わせどんどん増えていく自分。どれがホンモノなんだろうって悩んだらきっと悲しくなって部屋から出ることもやめてしまう。それも怖いから追われながら嵐の中走り続けなきゃ。

バンドのお話し。
もうリムキャット4年も活動してます。気づけばリムフェスの人たちと呼ばれ、全然知らない人もリムキャットという名前を少しずつだけど知ってくれてて、すごく嬉しい。俺含めた6人と周りのスタッフと好きでいてくれる貴方のおかげです。もっともっと聞いてほしいよ。いい曲作るからね。全ての人に好きになってもらうことなんて絶対できないんだけどさ、そうなりたいよね。だからいつでも誰よりも賢く優しいバンドでいたい、メンバーにもそうあってほしいしそれを求めてる。
珍しくだいぶ先までスケジュールが決まってます。いつかは解散するし、50歳になってもやって行きましょうってスタンスのバンドじゃないからそんなに遠い未来じゃないところに終わりがある。限られた時間の中で最高の曲を生み続けていきたい。できることならそれだけに集中したい。

本当はへらへらして生きてたいよね、着飾らずハッピーでいられる人に憧れる。俺はデフォルトでそうなれなかったから着飾った上でハッピーな人を演じてる。それでも誰かがそばにいてくれるなら一生その仮面を被ったまま生きていく。(サーカスは終わらないって曲はそういうテーマで書きました)

リムキャット5年目に突入します。すげー曲作ります。俺個人のことはほっといてくれていいのでこれからもリムキャットをよろしくね。


2017年10月09日(月) 狐と猫と

代官山UNIT 2017.10.10(火)

祝10周年 FOX LOCO PHANTOM 主催 感情X線スペシャル
OPEN 18:00/START 18:30
TICKET 前売¥3000/当日¥3500+1d

ACT:
リムキャット(OA)
FOX LOCO PHANTOM
アルカラ
HERE

10年前に当時付き合っていた人がタワレコでFOX LOCO PHANTOMのCDを買ってきて、それを聞かせてもらって好きになった。ライブに行きだしたのは再始動後。当時はまだヴィジュアル系してたけどフォックス好きで、その影響もあってヴィジュアル系じゃない界隈に興味をずっと持ってて。いざヴィジュアル系やめるって時もよくわかんないままフォックスがよくライブやってる下北沢に行けばいいんだ!って安直な考えでいろんなライブハウスに出演させてくださいって頭下げて。その中にフォックスが拠点にしてるCLUB251があって。当時はそれを知らないまま、対応してくれた現店長に「どんなバンドが好き?」って聞かれた時にフォックスが好きですって伝えて、そしたら「うちによく出るからいつか共演できるように頑張って」と言われて。
それからすぐ店長の計らいもあってフォックスのヒデヲさんの別バンドTHE TEENAGE KISSERSと共演させていただいた。すごいファンだけどミーハーな感じはよくないだろうし、っていうか見た目怖いし話せねーってなって、キサーズかっこいいやっぱこの人すげーわってなって。
それから何度かキサーズのツアー一緒に回らせてもらって、だんだん親しくなっていき、機材とか運びますよー!ってなって、その延長線で正式にローディーやってほしいってヒデヲさんに言ってもらえた。それから1年半、もう一緒にいるのも家で2人で作業するのも当たり前になってる。ヒデヲさんが出るライブは全部手伝うからフォックスのローディーにもなった。まだ1年半くらいしか手伝ってないけど、ずっと一緒にいる錯覚。俺も一緒にふざけあって笑いあって、普段は優しいのにライブ中は狂気の塊で全身で表現するフォックスの姿に圧倒される。フォックスはそれぞれの個性がすごくてライブもあらゆる方向でヤバイ。それを俺が支えられて、それが先輩たちのさらなるヤバさの手助けになっているのなら嬉しい。
人間失格も、レインボーも、危険な遊びも、何年も聴き続けて思い出に染み付いてる音楽を奏でる人たちのすぐそばにいる。改めて考えても不思議と嬉しいの真ん中。

そのフォックスが10周年イベントをやると聞いた。リムキャットで出たいと思った。すぐにその気持ちを伝えた。けど俺たちはメンバーチェンジが決まっていたから、なんとか10/10までに戻ってこなきゃってなって。けど不完全な形じゃなくて、一切の妥協なく俺が作れる最強の形で対バンしなきゃ意味ないからすげーシビアに考えて。ちゃんと戻ってきたよ。

この大事なイベントに出させてもらう意味、ローディーだからっていう理由じゃなくて、ずっと好きでその遺伝子を少しでも継ぐ俺と俺の信じるメンバーで最高の音を出して応えたい。もちろん応える自信があるから出してくださいってお願いした。

HEREは4年くらい前に友人に教えてもらって知って、死ぬくらい愛してる〜のMVはいろんな友達に「このバンドすごくね?」って教えたりして、前バンドの頃に1度対バンさせてもらってそれ以来の共演。もちろんすごく好き。俺らも負けないくらいハイテンションにアッパーにいきます。

アルカラは、本当に憧れのバンド。メンバー引き連れてライブにいったこともある。何度もライブに行って、学園祭とかのライブも行ったりして。ミライノオトで泣いたりして。一度だけタイスケさんがリムキャット見てくれてすごく評価してくださって。好きすぎて神戸ART HOUSEまで自転車で行ったりして。俺の思い出の大切なシーンにアルカラの音楽が流れてる。共演できることが1つの目標でもあった。

こういう俺的にもリムキャット的にもものすごく思い入れのある3バンドのオープニングアクトがリムキャット。OAとはいえここに名前を連ねられたことを誇りに思います。

全ての想いは音と空気で伝えます。明日、18:30から。代官山UNITというこれまた思い入れのあるライブハウスで。明日もローディーするけど泣くかもしれん。ナミダでツマミが見えないかもしれん。

リムキャット、新作のMVを配ります。クオリティ高いやつ!忘れずにゲットしてってね。最悪リムキャット間に合わなくてもフライヤーとMVのDVDゲットしてって!そして俺の大好きな音楽を一緒に楽しんでこうよ。日本で一番かっこいいライブが明日あるよ。俺たちもその4分の一のかっこよさちゃんと届けるからね。


2017年10月08日(日) 5type DAYZZZZZ

9/26に第2期リムキャット始動しました。
新体制で5人組へ。
ベースはショウイチロウ。
2年くらい前に名古屋で対バンして、その頃からいいなーと思ってて。
電話で誘ったらすぐに大阪から上京まで決めてくれた。すでに東京在住。新宿ダンジョンと渋谷ダンジョンは未だ攻略できず。
デザインとマニュピレーターはきるる。
もともとリムキャットのデザインをしてくれていてリムフェスにもDJきるるきるくとして2回出演してくれてる。毎回その日限定のフライヤーを作ります。新しいアー写ももちろん彼の作品。

そして9/26から会場限定シングル「MY PSYCHEDELIC DAYZ」発売しました。
myサイケは今年の2月に作った曲でROLLING SKYが完成して次のコンセプトを決めた時にすぐにできた曲。夕凪に賛美歌はギターリフは3年前に録音してあって、やっと曲にできた。あんまり歌詞にしたことなかった社会的な内容。戦争も恋も退屈も交わることない同じ空の下にあるのに。

新しいバンドコンセプトはサイケ。
サイケデリックっていうのは要するに人為的に作った幻覚って意味なんだけど、今この目の前にあるもの以外は幻覚なんじゃないかって思ってて。自分の過去も未来も幻覚。だってここにないし。そんな幻覚に怯えないで。

やっぱり悩むこと多いけど、これからもいい作品をこの5人でつくっていくから、聞いてね。


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