眼鏡越し
もくじもどる


2011年01月13日(木) きらきら

昨日、息子とふたりで大好きな写真屋さんに行った。
そのあと大好きなパン屋さんでクロワッサンだとかを買って
県立大の芝生の広場の大好きな木の根っこに座ってパンを食べた。
木漏れ日のまるい光の模様。
老若男女が、歩いたり読書したりバドミントンしたり凧揚げしたり。
そういうのを眺めながら、
今日は1年ちょい前までの普通の毎日の再現だったなあと思う。

この芝生の広場は以前、毎日のお散歩コースで
まだおぼつかない足取りの息子と一緒にたくさん歩く練習をした。
足取りがしっかりしてきたら、
美術館前の池の鯉を見て
図書館前の鎖の雨樋を息子がジャラジャラと揺らして
その裏の小高い丘に登って、
どんどんお散歩の範囲は広がってゆき・・
なーんてしみじみ感傷に浸っているのは私だけであった。
息子は引越し以前のことはなーーんにも覚えていないらしい。
この広場の事も、目の前が線路のアパートで過ごした毎日のことも。
そりゃそうだ、新しい出来事が日々待ち受けているのだ、
忘れていかなきゃ溢れちゃう。
君が忘れていく部分を記録とか記憶するのは私の仕事。


そうだ。
とても久しぶりの
パン屋さんの駐車場で、車から降りる前に
「パンあるかなー」と息子は言った。
おなかが空いて無性にパンを食べたかったのだとは思うけれども、
覚えていたのかなーもしかして。なんつって。
「引越してちょくちょく来られなくなりました」と
今さらながらやっとパン屋のご主人に伝えられた。
すこしスッキリした。


ゆり |MAIL

My追加










ファンデーション