彼と付き合い始めてから、
こんなに彼に抱かれる日を待ちわびたことはありませんでした。
今年になって初めて、彼とホテルに行きました。
デートの前に彼が電話で、
「今度はずっと部屋に閉じこもっていよう。」
と言いました。
この日を待ち遠しく思う二人の気持ちは同じでした。
私達はお蕎麦屋さんでランチをして、
レンタルショップでDVDを借りてから、
去年はほぼ毎週利用していたシティホテルにチェックインしました。
先にシャワーを浴びた彼は、
洗面台の鏡の前にいた私を振り向かせました。
彼の手は私のセーターの中に滑り込んで、
あっという間に背中のブラのホックを外しました。
胸を揉まれ、先端を指で転がされて、
塞がれた唇から甘い吐息がこぼれました。
「もう我慢出来ないよ。このまましよう。」
彼が掠れた声で囁きました。
服を着たままベッドに押し倒されて、
スカートを捲り上げられて、
胸の先端を舌先で愛撫されて…。
「待って。シャワーを浴びたい…。」
そのまま抱かれてしまいたい衝動を抑えて、
私はバスルームへ行きました。
ちらりと鏡に映った私の顔は、いやらしく紅潮していました。
ほぼ一ヶ月愛し合っていなかった私達。
彼の指、彼の唇、彼の舌、そして彼の…。
懐かしい、愛おしい想いがこみ上げて、身体が震えました。
私達は狂おしいほどにお互いの身体を求め合いました。
夜は彼が予約してくれたワインと中国料理のレストランへ行きました。
彼とディナーに出かけたのもクリスマス以来のこと。
二人でメニューを見ながらお料理を選んだり、
少し酔って見つめ合ったり、ふざけ合ったりするのも久しぶりのこと。
彼は紹興酒、私はワインを飲みながら、美味しい食事を頂きました。
ホテルに戻ると、彼はバスタブにお湯を張ってくれました。
レストランの帰り道、私が寒さに震えていたから…。
彼が待っていたベッドに横になると、
酔っていた私はそのまま眠ってしまいそうでした。
「すぐに濡れるよ…。」
彼は私のシフォン地のショーツを剥ぎ取り、
私の脚を大きく開くと、その部分に舌を這わせました。
やがて、襞の奥が痺れるように熱くなり、
腿を濡らすほどに溢れ出しました。
私達は昼間より性急に繋がりました。
私は彼の厚い胸に強く抱かれながら、
このまま時間が止まってしまえばいいのにと思いました。
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