Diary


Nur wer die Sehnsucht kenut,Weib was ich liede.
憧れを知るもののみ,わが悩みを知らめ



2004年09月03日(金) ピッチングウェッジ

 秋はゴルフのメインシーズンである。ゴルフクラブに所属していると、9月と10月に大きな試合がある。椎間板ヘルニアを患うまで、予選通過は確実で優勝争いをしたことも何度かあった。いったん腰を痛めてしまうと、それまでのような力強いスィングができなくなってしまう。多くの先達にそれを見てきた。下半身が弱ると、重いものを持ったり、あまり繰り返し練習ができなくなるので、上半身も徐々に弱くなってくる。

 予選落ちが連続4回、いつの間にか自信がなくなっている自分に気づいた。へたくそだなとあきれかえったりしかけた。そうしてこの6月の末、ハンディを下げられてしまったのである。自他共に認める力の衰えの証明であった。が、いつもぼくが勝っていたゴルフ仲間の腕がめきめき上がってきた。去年の末、一人シングルが出たと思ったら、またひとりシングルプレイヤーになった。残されたままなのはぼくとB君とK君だけである。あげくにぼくはシングルに二歩遠のいてしまった。

 負けて悔しくないのは男じゃない。考えれば腰痛のせいにして長く怠惰だった。で、一念発起して7月初めよりぼちぼちと練習を開始した。自分の体は自分がいちばんよくわかっている。夕方カントリークラブの練習場へこっそりと出向き、プロを目指している研修生を見つけては無料レッスンをさせた。彼らはすべて20代前半である。同じようにしようとすれば、ぼくの体は壊れてしまう。最も距離を出すドライバーはまったく真似ができない。基本的なスウィングを変えなければ無理なことは明白だし、そうすることが困難なことは彼らもわかっている。たいして飛ばなくてもよいからと、ストレートボールだけに軌道修正をしてもらった。が、わずかしか効果はでていない。

 それでも気持ちを切り替えたおかげで、78.79.80とよいスコアが出始めた。7月度月例杯で優勝、8月は2位だった。ゴルフのラウンドで、パターを除けば、最もよく使うクラブはピッチングウェッジ(サンド、アプローチ、ロブウェッジを含む)である。100ヤード前後以下の短い距離に使用する。ぼくは時間があれば、そのクラブばかりで練習した。倉庫跡にネットを張った狭い場所だから、ウェッジしか使えないからでもあるのだが。ミスもあるが、ウェッジで打つとよくピンに絡むようになった。徐々に効果が現れてきたようである。明後日の予選はぜひとも通過を果たしてみたい。

 ピッチングウェッジとは読んで名のごとく、手で投げるようにショットをするクラブなのであろう。プロ野球のピッチャーでもそう思ったところへ投げられるものではない。が、アマチュアのコントロールなど、暴投でなければ合格点である。神風でも吹いて、針の穴を通すようなコントロールが芽生えれば、優勝の二文字の可能性だってある。今月はハンディ競技、来月はスクラッチのマッチプレイのクラブチャンピオンシップである。


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