もくじ｜きのう｜あした
それは、3月26日のこと。
お休みのあたしと、お仕事のたっちゃん。
あたしは金曜からたっちゃんの家に行って、土曜は掃除やら洗濯をしてた。
少し帰りが遅くなる、というたっちゃんからのメール。
遅くなるんだったら夜ご飯作ったのになぁと思いつつ、プレステをしながらたっちゃんの帰りを待った。
8時前、たっちゃんが帰ってきた。
「夜ご飯、買いに行こうか」
そうしてあたしは外へと連れ出された。
買い物に行く車の中。
たっちゃんは、いろいろとこれからのことについて話していた。
あたしは、うん、うん、と頷くだけ。
最近2人のこれからのことについて話し合うことが多くなってたから、
今日もそんな感じなんだろう、と思っていた。
だから、あまりその話の内容は残念ながら覚えていない。
ただ、一緒に住むことについての話だったということは覚えてる。
「・・・それでさ」
大体の話が終わった時。
たっちゃんが、こっちをまっすぐ見つめていた。
「ゆうさん・・・」
いつもは「ゆう」って呼び捨てなのに、その時は「さん」付けであたしを呼んだ。
「結婚しましょう」
思いがけないたっちゃんからのプロポーズ。
あたしは、「はい」って言いたいのに、涙が溢れてきて止まらなかった。
だから何度も何度も、首を縦に振った。
そんなあたしを、たっちゃんはぎゅっと引き寄せた。
3月26日。
また一つ記念日が増えた。
あたし達、結婚します！！
・・・といっても、今年中に籍を入れて、結婚式は来年ということになりそう。
