地上懐想
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2001年01月02日(火) 地中海、アレキサンドリアより

地中海・・・という響きを聴いただけで懐かしさにつつまれる。
地上でとても好きな場所のひとつだから。

いろいろな場所・角度から地中海を見た。
そのひとつがエジプトのアレキサンドリア。

話はそれるけれども、ヨーロッパ方面への旅は、学生時代に所属していたゼミの、「有志による旅行」で行くことが多かった。
アレキサンドリアへ行ったのも、ある年のその旅行。

所属していたゼミも、所属していた学科も、アレキサンドリアとかエジプトなどとはほとんど関係がないといっていい。
担当の教授は旅好きな方で、在学中と卒業後と合わせて3回参加させてもらった「ゼミ有志旅行」では、西欧・東欧以外にも足をのばすことがままあった。

わたしの参加しなかった時の「有志旅行」では、モロッコやシリア、ヨルダン等々にも行ったと聞く。
そういった国々を訪れる理由として、「ヨーロッパ文化を学ぶうえでこれらの国々は無縁ではない」という先生の言葉を聞いたことがある。
今、思いめぐらせてみれば、みなキリスト教が深くかかわってくる土地ではある。ヨーロッパ文化に、もちろんキリスト教は欠かせない。

また、この「有志旅行」の目的は、「ものを見ること」「都市を体験すること」でもあった。
その意味で、実に実に「旅する大学」だった。

さて、アレキサンドリアに話を戻そう。

つづく


2001年01月01日(月) 地上懐想とは

わたしは旅が好きでした。
20代の頃など、旅をするために生きていたといってもいいくらいに。
旅をせずにはいられなかったのです。
答を探し、探しつづけていたので・・・
そうして訪れた場所を、それは愛したものでした。

いまは、旅をすることはまれになりました。
答を、すくなくとも答のある方向を見つけたので。
それは外へ、外へという方向ではなかったのです。

そんなふうに、過去とちがう自分がいます。
この世的なものに、あまり執着がなくなってしまったともいえます。

ただ、かつて自分の好きだったものにはやはり特別な想いがあります。
懐かしさといってもいいかもしれません。
いまわの際に、人は走馬灯のように生涯をふりかえるそうですが、
そんな時に感じるであろう、愛惜にも近い懐かしさ。
地上で愛したものへのかぎりない懐かしさ。

そんなことを、ぽつりぽつりと書いていきたいと思います・・・



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