一橋的雑記所
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そして、期待するな。
そうすれば、失望せずに済む筈なのです。
詐欺師を自認する愚か者。 己の張った無邪気な罠の後始末も敵わぬ、愚か者。 ちっぽけな、小心者。
引っ繰り返ったその時の空恐ろしさを知りながら。 考え無しに、益体の無い言葉を撒き散らす、愚か者。
騙されるな。期待するな。 歪んだ鏡はもう、あなたには必要の無い筈だから。
…て。 何だかな。 自業自得っていうので御座いましょうか。 こういう状態も(涙目)。
それでも己はちゃんと生きてますです(笑)。 雨降りの日は、好きなので御座いますですが。 色んな思い出が入り交ざって複雑です。
てな訳で。延び延びになっておりました読了本。 決して、内容のせいでは御座いませぬ(笑)。
○『深爪』中山可穂(新潮文庫) 親本が朝日新聞社発行なのですね吃驚(をい)。 そりはともかく。 中山可穂さんは(何故かフルネームでお呼びしたくなりますこの方は) 要するに「確信犯」なので御座いますです。 帯の「愛から生まれて愛を超えるもの」には、 さくっとヤラレそうになりましたですが(流石新潮文庫)、 その内容たるや、そんなに穏やかなもんでは御座いませんやん!とか思ったり。 この方の作品には珍しく、男性視点のお話も含まれた短編連作で御座いますです。 誰も彼もが転んでもタダでは起きない感じなのが、 これまで拝見した中山可穂さんの作品とは違うなあ…などと思ったり。 文庫でしか追っ掛けてないので、違うかもしれませぬが。 ともあれ解説の藤田香織さんが仰るとおり、入門書としては格好の一冊です。 喰わず嫌いな方には一応、お薦め致しますです。 (所で己別に「コアなファン」ではないので、この本でも十分満腹です/笑) それにしても後書きにある「某女流作家」さんって一体どなたでせう。 宮部みゆきさんとかだったら相当に面白いのですが(をいこら)。
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